【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

音駒 ページ13

５月といえばＧＷで毎年恒例の東京遠征だ


長期休みとかにやる遠征はいつも同じ東京の高校だった


最終日の前の日の夕方には帰って来て次の日は完全オフだ


烏野も合宿だそうだ



「輝ごめんねー」


「大丈夫だよ」


今は夕方で遠征から帰って来てすぐ恋ちゃんと夜ごはんの買いにスーパーに来ている


「徹とデートでもしてたんでしょ」


「な、なんでわかるの!!」


「ほんとうにそうなんだ」


昨日からお母さんとお父さんは知り合いの結婚式に行くらしく家を空けているのだ


昨日は友達とご飯でも行き今日は徹とデートか…


「お腹すいてるでしょ？」


「うん」


最後に食べたのはお昼休憩の時に食べた軽い物だったから尚更空いている


「ごめんね!私が作るから!!」


「一緒に作った方が早いよ」


「輝!!ありがとう!!」


早く作れるものにしようと思って探して歩いてると




「あれ!猫又監督じゃないですか!!」



前方から歩いてきたおじいちゃん、恋ちゃんの知り合い？


監督っていうことは？



「川之内か!」


「遠征ですか!!お元気そうで!!」


恋ちゃんと猫又監督がスーパーで盛り上がっていた






「え!輝ちゃん!!?」


「も、衛輔くん!!?」


「輝ちゃん久しぶり!!!元気にしてた？」


ぎゅうと抱きついてくる彼はあの時のまま弟のように可愛い



夜久衛輔くん、小学４年生くらいまで仲良くしていて親の転勤で衛輔くんが東京に転校してしまってそれ以来だった



「背伸びたね」


「だろ!!輝ちゃんのことまだ越せてないかー!」


背も私の方が全然高くてでも目線は同じくらいになった


「衛輔くんじゃん!!!大人になったね!」


「恋ちゃん!じゃないですか!!」


「敬語じゃなくていいんだよ〜というか衛輔くん音駒!?」


「敬語じゃなきゃだめですよー」



音駒…


そういえば恋ちゃんがよく言っていた気もする


音駒と練習試合だ!みたいな




「ねぇ輝!音駒今遠征中ででもマネージャーとかいなくてご飯作る人いなくて困ってるんだって!」


「そ、そうなんだ」


まさか、まさかね…



「作ってあげようよ!!」


言うと思った!!恋ちゃんが何もしない訳ないと思った


私もちょっと疲れてるんだけど…


「い、いいよ」


「いいの輝ちゃん？」


「私料理割とできるから」


「輝のご飯凄いおいしいよ!!」



と言うことで音駒の合宿しているところに行くことになった



お会計は全部猫又監督もちで、ありがとうございます!!

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