【ＨＱ】小 さ な 彼 と の 青 春 3 【西谷夕】

取材 ページ2

「川之内に取材がきた」


「「「うんんんん!!?」」」


朝練で言われたその言葉に緊張して一日過ごしてる


東日本のスーパープレイヤーということらしくて東北から私と白鳥沢のウシワカが選ばれたらしい


授業を受けてる時も昼休みもたまに写真撮られる


「川之内さん試合中の写真、これを載せようと思ってるんですけどどうですか？」


「…私ってこんな顔してるの」


「かっこいいじゃん!!」


「普段とのギャップがいいと思うんですよね!」


「わかりますそれ!!」


千香も私の姉の恋ちゃんと同じでコミュニケーション力高いな…


写真はレシーブで上げた瞬間だと思うんだけどこんな性格悪そうな顔してるんだ


「気が強い方だと思っていたのですがインタビューしてみて驚きました」


「ですよね!!私も初めて話した時こんなに優しい方なんだ!ってなりました!」


私って気が強そうに見えるんだ


インタビューもこんなに質問攻めにされること初めてでびびりまくりだった


「４、５月くらいのに載ると思うので!では今日はありがとうございました!」


「こ、こちらこそありがとうございます」


「これからの活躍期待してます!」


「ありがとうございます!」







４月になった高校３年生


最後の年


女子も男子も一年生はたくさん入った


そんな時決して起こってはいけない出来事が起きた


自主練習の日


まだ人数が集まっていなくておのおのアップをしていた時だ




「あたし輝先輩に憧れて入りました」


「そ、そうなんだ」


とてもじゃないけど好意的には見えなかった

それはたぶん輝もわかっていてそんなリアクションをしたんだと思う


「小学生の時千鳥山の試合みてサーブもアタックもブロックもこんなに凄い人いるんだって


でもあなたはリベロになった」


「ちょっと泉!」


美和が止めに入るが泉は止まらない


「あたしはアタッカーとしての川之内輝が好きだったんです

リベロじゃなくて…

アタッカーをできないあなたにコートに立って欲しくない!!」


「あんた自分が何言ってるのかわかってる!?」


音葉がこんなに怒るの初めてだ


私は輝をずっと見て来た

たしかにアタッカー川之内輝は無敵で敵無しだった


でも私は肩を壊してもう見れないと思ったのにリベロとして復帰してくれて本当に嬉しかった


泉はそう思わなかったの？



「歓迎試合でアタッカーやってたじゃないですか

左でも３軍や２軍の人よりも凄いのにどうしてやらないんですか!!」

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