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＜及川SIDE＞
「…徹、なんか今日変だね」
「エッ!!そ、そんなことないよ!?」
「…なら、いいや」
話を聞こう聞こうって朝から張り切っちゃってんだよねぇ…。
Aちゃんは疑いの目で俺のことを睨みつけてきた。嫌だなぁ、誤解なのに。
…でも、もうすぐだよね。もうすぐ、俺と彼女が別れる道に……。
「…あぁ、俺こっち」
「あ、そうだよね」
俺が背中を向けて歩き出した時、
「徹」
愛しい彼女の声に振り向いた。何かと問うと、へらっと笑った。
「……なんでもないよ。じゃあね」
ーそのまま、帰らせてたまるかよ。
彼女を後ろからぎゅっと抱きしめた。彼女が何か言う前に、俺の気持ちを伝える。
「嘘だ。なんか悩んでるでしょ」
そうじゃなきゃあんなことしない。誰も知らなかった理由が聞きたい。
「な、んで……」
「……分かるよ」
あの時の俺は分からなかったけど、分かるよ、今の俺なら。
うつむいた彼女の瞳から、涙が一粒二粒と零れていく。
「…死に、たい。虐められてる…の…毎日、辛い…、っ」
「え、嘘…!! …誰から!?」
彼女が口に出したのは俺のファンの子達の名前だった。俺は心底驚いた。だってそんなこと一度も……
「どうして…言ってくれなかったの…？」
「だってっ…誰かに言ったのがバレたらどうなるか…、…それに、迷惑はかけたくなくて……っ」
…なんで気付かなかったんだろう。あぁ、俺の馬鹿。
ねぇ、でもさ、こんな馬鹿な俺にもチャンスをちょうだい。
「俺のこと…置いていかないで…？」
そう言うと彼女ははっとした。頬を濡らす涙をジャージの袖で拭き取ってやる。
君がいなくなってどれだけの人が嘆き悲しんだことか。もちろん、俺も。
君より好きになれる人なんていない。何年経っても君のことが忘れられないー…。
「愛してるよ、A」
「ーっ……私も……」
彼女はそう言って笑って見せた。
数年後、今日も君は俺の隣で笑っている。
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スズカ(プロフ) - 美月さん» 続編の方にて、リクエストのお話書かせていただきました！ご確認よろしくお願いします！ (2019年5月24日 19時) (
レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» 了解です!!リクエストありがとうございます!!なるべく早く書きますので少々お待ちくださいね!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - スズカさん» はい!もちろんです!!楽しみにしています! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき光栄です!!リクエストは続編の方で書かせてもらっていいですか？ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!リクエストで川西太一くんが彼女である夢主にdキスして欲しいです!これからも応援しています! (2019年5月19日 15時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズカ | 作成日時：2019年4月2日 21時
