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「A」
教室に戻ると、赤葦君が待ってくれていた。もう部活は始まっている時間なのに、どうして…。
「連絡はしておいたから大丈夫。今は彼女と話をする方が大事」
…彼女、と……。
「…何があった？最近頑張ってるのも、さっき逃げたのも、関係あるの？」
優しい声。じんわりと視界が滲む。本当、赤葦君は私のことなんでもお見通しだね。
「実は、ね……」
赤葦君に全てを話した。友達との会話、しっかりした女の子になろうと頑張ってたこと、でも迷惑をかけちゃって気まずかったから逃げたこと。
「…そんなこと思ってたんだ…」
赤葦君がぼそりと呟く。席から立ち上がると、私の方へ歩いてきた。あと数十cm、というところで手を広げる。
…抱きつけ、ということだろうか。
「…んー…赤葦君…」
「別に、そのままでいいのに…」
顔を上げると、口元に微笑を浮かべる赤葦君。見惚れていると、彼が口を開いた。
「…目を離すと危なっかしいっていうのは…放っておけないというか、側においておきたいというか…そういう意味」
「えぇっ」
頬がかあっと熱くなる。赤葦君はニヤリと笑った。
「Aはそのままでいいよ。…俺も、このままの関係がいいな」
…確かに、そうだよね。
きっとカレカノの形なんて人それぞれで、私達にとってはきっとこのままでいるのが1番いい形なんだろうな。
無理しないで、このままでいていいんだよねー…。
「…ありがとう、赤葦君!!今日部活見に行ってもいい？」
「うん、もちろん」
赤葦君の手を握り、2人で体育館まで歩いていった。
＜赤葦SIDE＞
Aはそのままでいいよ、って。
本当は何でも1人でやられるのがちょっと寂しいだけなんだけど。
それはまだAには秘密。
好きな子の世話はやきたくもなるし、心配になるのも当たり前でしょう？
…なんて。
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スズカ(プロフ) - 美月さん» 続編の方にて、リクエストのお話書かせていただきました！ご確認よろしくお願いします！ (2019年5月24日 19時) (
レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» 了解です!!リクエストありがとうございます!!なるべく早く書きますので少々お待ちくださいね!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - スズカさん» はい!もちろんです!!楽しみにしています! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき光栄です!!リクエストは続編の方で書かせてもらっていいですか？ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!リクエストで川西太一くんが彼女である夢主にdキスして欲しいです!これからも応援しています! (2019年5月19日 15時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズカ | 作成日時：2019年4月2日 21時
