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しばらくふわふわした気分で眺めていると
「……んん」
王子様が目を覚ました。
「…ん、…あれ、僕……」
まだ寝惚けているらしい。彼は私を頭のてっぺんから足の先まで見つめていた。
…え？あ、私、王子様の前でこんなみすぼらしい格好を…。
「……君……」
「あ、っ、私はこの近くに住む者です!!はじめましてっ」
王子様に無礼なことはしないようにと必死で頭を下げる。彼はふぅん、と興味のなさそうな声で返事をした。
「名前は？」
「へ？」
「君の名前」
黄金色の瞳が私を見据える。Aです、と伝えると、彼は私の名前を呟いた。何故かは知らない。
「…君の家、ここの森の持ち主だったりする？」
「いえ、まさか」
「不法侵入じゃないか、ならいいや」
仮に不法侵入だったらどうするつもりだったんだろう。聞く勇気はないけど。
「ここ、いい所だね」
辺りを見渡し、王子様は満足そうに息をつく。
「王子様、毎日お忙しくて大変ですよね。こういうところにいると癒されますよね」
「…まぁね」
…私達は結構似ているのかもしれない。
そんなことを考えていると、遠くから誰かの声が聞こえた。
「王子様ー!!どこにいらっしゃるのですかー!!」
どうやら王子様の家来が探しに来たらしい。彼は眉間に皺を寄せ、ため息をついた。
「うわ…、…じゃ、僕はこれで」
「は、はい。お気を付けて」
そうだ、と彼が振り返った。
「君、ここにはよく来るの？」
「え？あぁ、はい、たまに…」
「そう…じゃあ、またね」
彼は綺麗な笑顔を残して去って行った。心臓がどくんと大きく跳ねた。私、もしかして…。
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スズカ(プロフ) - 美月さん» 続編の方にて、リクエストのお話書かせていただきました！ご確認よろしくお願いします！ (2019年5月24日 19時) (
レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» 了解です!!リクエストありがとうございます!!なるべく早く書きますので少々お待ちくださいね!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - スズカさん» はい!もちろんです!!楽しみにしています! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき光栄です!!リクエストは続編の方で書かせてもらっていいですか？ (2019年5月19日 16時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!リクエストで川西太一くんが彼女である夢主にdキスして欲しいです!これからも応援しています! (2019年5月19日 15時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズカ | 作成日時：2019年4月2日 21時
