月島蛍×シンデレラ ページ11
誰もが知っているであろう有名な物語、シンデレラ。
その主人公が貴女で、王子様が彼だったら?
そんな、もしものお話。
「A!!私達が出かけている間に、家中掃除して綺麗にしておきなさいよ!?」
「…分かっています、お母様、お姉様」
…今日も、意地悪な継母と姉2人にこき使われる。
退屈だし、疲れる。辛い。なんで私がこんなことしなくちゃいけないんだろう、って…。
あの3人のことだ、掃除したって無理矢理欠点を見付けては私に怒鳴り散らすんだろう
要するは、私をストレスのはけ口にしたいだけ
それならもういいや、掃除なんてしないで外に遊びに行ってやろう。
綺麗なドレスも持っていないし、私用の靴もない。人目のつかない近くの森にでも行こうかな。
家を飛び出し、裸足のまま森へと駆け出す。森の中は草木が生い茂っているから、裸足でもあまり痛くない。
いや、普段から堅い地面を裸足で歩いているからそう感じるだけなのかもしれないけど。
「はぁ……」
大きな木の切り株に腰掛け、息をつく。
「うわ、手がぼろぼろ…」
毎日皿洗いやら床みがきやらをしているせいで、私の手はあかぎれだらけ。おまけに爪が割れている。良く捉えるなら努力の証。悪く捉えるならみすぼらしい。
「はぁーぁ…」
私だって年頃の女の子。あぁ、恋したい。もっと言えばイケメンの彼氏が欲しい。
ため息をついていると、森の奥から動物達がこちらへ向かってきた。ちなみに私はここによく来るので、動物達とは仲が良かったりする。
動物達は私のワンピースの裾を引っ張ると、森の奥まで連れて行った。
「んもー、何が、あっ……」
森の奥は花畑になっていて、私のお気に入りの場所だった。綺麗だし、何より人が来ない。穴場スポット的な感じだった。
そんな場所で寝ている影が1つ。
「王子様…?」
この王国の王子、蛍様だった。
きらきらと輝く金髪。いつもは眼鏡をかけているし、遠くからしか見たことがなくて分からなかったけど、睫毛が長い。
「うわぁ…美青年…」
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スズカ(プロフ) - 美月さん» 続編の方にて、リクエストのお話書かせていただきました!ご確認よろしくお願いします! (2019年5月24日 19時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» 了解です!!リクエストありがとうございます!!なるべく早く書きますので少々お待ちくださいね!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - スズカさん» はい!もちろんです!!楽しみにしています! (2019年5月19日 16時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき光栄です!!リクエストは続編の方で書かせてもらっていいですか? (2019年5月19日 16時) (レス) id: 1a8fb1a009 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!凄く面白いです!リクエストで川西太一くんが彼女である夢主にdキスして欲しいです!これからも応援しています! (2019年5月19日 15時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズカ | 作成日時:2019年4月2日 21時