241 ページ21
伶菜side
??『伶菜ちゃんいい?』
「?
あっ___さん!いいですよ!」
今日、×××の___さんに呼ばれ、屋上に来た。
___さんは事務所の先輩であるものの、
こんな風に呼び出されたのは初めてで
結構緊張している。
??『これ、誰の声か分かる?』
"〜〜♪"
___さんの携帯から流れる音。
綺麗な音色を奏でている。
「...えっ?」
この歌のフレーズが、
「こ、これ。私の曲。」
??『そーそー笑』
「"他の誰かより悲しい恋をしただけ"ですか?」
??『当たり笑』
___さんはえくぼを作って笑った。
それにしても誰の声。
??『当ててみ』
「えっ、」
こうなったら全力で当てるしかない。
「瑠璃?」
??『違う』
「夏恋」
??『違う』
「あっユズかな〜」
??『違うね〜』
「加藤るなちゃん?」
??『違う。』
じゃあ、
「佐藤Aちゃん、?」
??『そー笑』
「えっ、」
あの子がこんな風に歌えるハズない
あの子がこの曲を歌いきれる訳ない。
私は頭の中が真っ白になった。
??『...これね。』
??『実は盗撮?盗聴?なんだ。』
「えっ?」
??『俺がここ(屋上)に来たとき先客が居てね、
まあ、歌声に圧倒された訳よ。そして誰かみたらA』
??『俺もね、最初同じ反応してたよ笑』
??『でも、だんだんAと関わるうちに
この子にはそんな才能があるんじゃないかって』
...この人はなに言ってるんだろう。
この時の私は
なにも分かれなかった。
60人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Black cat | 作成日時:2018年6月11日 18時