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伶菜side

??『伶菜ちゃんいい?』

「?
あっ___さん!いいですよ!」

今日、×××の___さんに呼ばれ、屋上に来た。

___さんは事務所の先輩であるものの、

こんな風に呼び出されたのは初めてで

結構緊張している。

??『これ、誰の声か分かる?』

"〜〜♪"

___さんの携帯から流れる音。

綺麗な音色を奏でている。

「...えっ?」

この歌のフレーズが、

「こ、これ。私の曲。」

??『そーそー笑』

「"他の誰かより悲しい恋をしただけ"ですか?」

??『当たり笑』

___さんはえくぼを作って笑った。

それにしても誰の声。

??『当ててみ』

「えっ、」

こうなったら全力で当てるしかない。

「瑠璃?」

??『違う』

「夏恋」

??『違う』

「あっユズかな〜」

??『違うね〜』

「加藤るなちゃん?」

??『違う。』

じゃあ、

「佐藤Aちゃん、?」

??『そー笑』

「えっ、」

あの子がこんな風に歌えるハズない

あの子がこの曲を歌いきれる訳ない。

私は頭の中が真っ白になった。

??『...これね。』

??『実は盗撮?盗聴?なんだ。』

「えっ?」

??『俺がここ(屋上)に来たとき先客が居てね、
まあ、歌声に圧倒された訳よ。そして誰かみたらA』

??『俺もね、最初同じ反応してたよ笑』

??『でも、だんだんAと関わるうちに
この子にはそんな才能があるんじゃないかって』

...この人はなに言ってるんだろう。

この時の私は

なにも分かれなかった。

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作者名:Black cat | 作成日時:2018年6月11日 18時

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