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久しぶりに会ったとでも言って良いのだろうか。
久しぶりに会ったヘチャンくんは、スーツも着こなしすっかり大人になった様だ。
髪の毛は少し明るくなり、ネクタイは少し緩められている。相変わらずシャツから黒子が見えるんだな〜なんて思っているとヘチャン君と不意に目が合った。
話すことも特に無いのに不意に目が合えばどこか懐かしい様なそんな気分がした。
「久しぶりに会ったのにAさん、そこまで変わってないね。」
「え、あ、うん。変わってない、、かな？」
「うん。今も昔も可愛いままだよ。」
昔も……。ヘチャン君は私の学生時代の事を鮮明に覚えているのだろうか、、。
私が1人で好きだったヘチャン君の目には私が少しでも映っていたのだろうか。
「おい、ヘチャン！もう酔った？」
「そうかも、それないっすね〜」
はぁ、期待した自分が馬鹿だ。
ヘチャン君の楽しい思い出は全部、全部、夢の中だ。
そう心で唱えて、キンキンに冷えたお酒を喉に通した。
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作者名：メロンソーダ | 作成日時：2021年2月12日 3時
