恋と勉強の両立法。【さとみ】

12時間目 ページ12

.









「宿題増やすか、月曜日も休みだからな」





『なっ、連日だと！？』





きっと普通の学生は祝日や連日は嬉しいと思うけど、私は反対。





だって、こんなにイケメンなさとみくんと三日間も会えないんですよ！？





『やだー、月曜日にグレて金髪にして来るから』





「金髪はタイプじゃない。はい、次の式解いて」





『月曜日休みだから倍のご褒美ちょーだいね。』





んー、どうしようかな。何て言いながらさっきより距離が近くなったさとみくん。





私の手は動いてるけど私の脳(さとみくん専用)は動いていない。いや高速で回転してるかも





「どんどん頭良くなってる。数学だけなら高3レベルだよ」





『いやさとみくんが高3の数学教えてんじゃん。』





「何この会話」





ぷはっ、と笑い始めるとどんどん引き笑いになるさとみくんは意外とギャップかもしれない。





冷静理系イケメンがこんな魔王みたいな笑い方するなんて、って。





『そうだ、さとみくん。電話番号教えてよ』





1年と約半年一緒にいるのに、何で聞いたこと無かったんだろう。

いや教えてくれると思ってなかったのかも





「じゃあ電話番号が月曜日分の褒美かな。え〜と、これ。」





携帯を開いて電話番号を見せてくれたから、それをノートに移す。





『LINEも教えてくれないかなー、駄目？』





必殺上目使いｯｯｯ





「それはまた今度ね」





フラれたけど、さとみくんが口を軽く人差し指で抑えるポーズをしたので、見事にキュン死。









.

13時間目→←11時間目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す