恋と勉強の両立法。【さとみ】

11時間目 ページ11

.









「Aがさとみ先生の授業に遅刻するとかびっくり！」





私もそう思うよ





「さとみ先生珍しく冷たかったねー」





自業自得ですよね、ごめんなさい





「さとみ先生酷くない？」





ううん、違うよ私が酷いんだ。





昼休みは気分が悪くて堪らなかった。





『私職員室呼び出されてるんだよね！言ってくるわ』





「えー、嫌だね。いってら」





職員室とか言いながらサボりに行くんです、ごめんね。





ネックレスにして頑丈に付けた屋上の鍵を使ってドアを開けた。





ご生憎様、私より早く来ていた方が。





「俺が居たからって帰ろうとしないでねー、Aさん」





『バレた…』





昨日のアルバイト前まではさとみくんが大好きで仕方なかったのに、現在は大好きだけど逃げたいと言う気持ちでいっぱい。





「まぁ、そもそも何時も校則破ってんじゃん？」





『は、い』





「それでも俺別にどうも思ってないし、その髪もメイクもピアスも可愛いと思ってるしさ」





不意打ち過ぎない？





「夜まで働いてるのは心配だから辞めて欲しいけど」





けど？





「Aのこと、嫌いになるわけねえじゃん」





HP100のダメージ





『っ〜…さとみくーんっ！！！』





さっきまでの気持ちは吹っ飛んでまた通常運転に戻った私。





「あ、俺教師だから。同級生じゃないので。」





『は、現実に戻さないで下さいよ』





良いですもん、貴方が教師でも。





貴方に出会ってから、こんなに情緒不安定で大袈裟になってしまったけど、こんなに上等な覚悟が出来ましたよ。









□□□

もっと順位も伸びてー私の文才も伸びてー！！！(？)

12時間目→←10時間目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す