恋と勉強の両立法。【さとみ】

16時間目 ページ16

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『冷静に考えろ、私。っ…ああ！どうしよう』





小さな僅か6畳の部屋で一人、脳内パニックになっている女がいた。





…茶番をやっても現実は変わらないんだよ、私！





『ノリでさとみくんとデートする約束をしてしまった…デートをする…』





クローゼットには校則破りなアレンジをした制服達とバイトの時に着る服。一つだけ昔買って放置したままのワンピースが並んでいる。





…友達とプライベートで遊ぶことは滅多に無いし、ショッピングに出かけること何て早々無い。





『服を買うお金は…ある。よし』





さとみくんとデートする為に私、AAは一人ショッピングをすることにした。





『私の命ってもしかしてさとみくんの為にあるんじゃ？』





それが一番の幸せだから。









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『な、なーくん…本当にこれで大丈夫？私カジュアルじゃないと似合わないと思うんだけど』





なーくんに選んでもらったコーディネートを着ている自分が鏡に映っている。





制服のミニスカートは慣れているのになーくんが選んだ膝下のスカートは凄く恥ずかしく感じる。





「大丈夫、めちゃかわだから！ブラウスもアウターも似合ってるし…俺のタイプだわ」





『ああ、そうなんだ』





可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど、なーくんのタイプにしたい訳じゃ無いんだよね…





何て思っているけど、実はこの服装を着て行ったらさとみくんも可愛いと言ってくれるかと期待してしまっている。









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