＊great history5＊JT[完結] (ページ7)

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時間ギリギリまで喋って

そのまま向こうに帰る大我くんを

駅まで見送って

また泣きそうになって頑張って笑顔を作る

樹｢行っちゃったなー｣

｢うん･･･｣

樹｢淋しい？｣

｢そりゃ･･でも大丈夫｣

だって私の隣には樹がいるから

樹｢無理すんなって｣

ポンと頭の上に手が乗って

下を向いたまま駅近くにあるバイト先まで来た

今日のシフトは高校生のまりちゃんと拓海くん

１つ上の葵くんの５人と社員の毛利さんだ

休日は開店と同時に忙しく

休憩も取れないまま

10時になって高校生組が帰って行った

｢しんど････｣

樹｢ちょっと休憩しとけ｣

｢でも、｣

樹｢今日は最後までなんだから体力持たねーぞ｣

｢うん｣

毛利｢ごめんごめん休憩して｣

お言葉に甘えて少しだけ休憩室で休憩した

テーブルに置きっぱなしになってる携帯

樹のだと手に取ったら通知が鳴って

その画面に女の子からのLINEが浮かび上がった

"昨日は楽しかった！

また遊びに行こうね"

昨日･･･樹の曖昧な返事･･

ドクドクなる心臓

バイト中なのに

私はもう泣きそうで携帯をそっと戻した

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