＊grate history2＊JT (ページ5)

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｢テストとか何点ぐらい？｣

大我｢80とか90？｣

大我くんの普通って･･･

｢あーあー、神様って不公平だなー｣

立ち上がって中庭を見たのがいけなかった

そこには樹と彼女がベンチに座ってて･･･

仲良さそうに喋ってて･･･

そしたら樹が･･･

彼女を引き寄せてギュっと抱きしめた

その場所は私の場所でしょ？

樹の隣は私の･･･

初めて見る樹が女の子を抱きしめる姿は

私の心臓をぎゅうっとしめつける

その人の頭を撫でるその手も･･･

細くて薄いその胸も･･

少し前までは私のだったのに

苦しくて

息苦しくて

手すりの上に置いた手に顔を伏せた

大我｢A？｣

｢目にゴミが入った｣

大我｢ふーん｣

誤魔化したけどいつまて経っても涙は止まらなくて

さっき歌ってた大我くんの歌が頭の中で流れて

余計に涙が出る

大我｢Aー俺と付き合う？

俺らお似合いだと思うんだよなー｣

大我くんが隣で同じように手すりにもたれてるのか

すぐ横で声がする

どーしてそんなこと言うの？

大我くん私のこと好きじゃないよね

それぐらいは私にだってわかる

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