＊grate history2＊JT (ページ25)

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夏休みに入ってすぐ

皆で海に行こって大我くんに言われて

皆って誰･･･って嫌な予感はしてたんだ

梨乃｢Aちゃん噂は聞いてたんだー、よろしくね｣

間近でニコっと笑った梨乃さんは

本当に可愛くてお人形さんのようだった

｢･･･こんにちは｣

梨乃さん樹私大我くん慎太郎の５人で電車に乗った

席の空いた場所にそれぞれ座る

大我｢どーした、寝不足？｣

頬っぺをツンツンと突つかれる

｢んー、ちょっと｣

曖昧に返事をしたら

大我くんの手が頭にポンと乗った

それをちょっと離れた所から

樹達といる梨乃さんに見られてて

私は顔を伏せた

こんなに憂鬱な１日は無いなって思ってるのに

海に着いて

慎太郎が楽しそうに場所取りに走り出した

大我｢うわ、凄い人だな｣

｢ね･･｣

パラソルを立ててその横にテントを張る

私は荷物番で残って皆は着替えに行った

歩いてく樹の背中を見る

周りの楽しそうな声

波の音

きっと普通なら楽しい状況なのに

私はため息をついて三角座りで顔を伏せた

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