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10月文化祭前に
大我くんに舞台見に来てねって言われてて
当日は当番の時間調節をしてもらって
お昼前に講堂に行くと沢山の人で溢れてた
私は特等席取ってるから！
と言われた１番前の席まで行く
A専用って紙が貼られた椅子を見つけて
そこに座ろうとしたら
隣に松村さんが座ってて、、
大我くんの友達ってことは知ってるけど
なんだか冷たい目の視線に下を向いて小さくなった
大我くんが、出てきて歓声と拍手が上がる
目を上げると特等席ってだけあって
大我くんは目の前にいて
その姿は夏休みに見たあの金髪の大我くんだった
ギター片手に歌いだす
歌うとは聞いてたけど･･･
片想いしてる人に失恋する悲しい歌で
それはすごく自分とリンクして･･･
胸がギュっとなって
マイクを通して聴く歌声が切なくて
時々大我くんの視線が私にあるけど
それはわたしじゃない誰かを
何かを見てるようで
私が知らない大我くんは
どんな恋をしているんだろうと･･･涙が滲んだ
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作者名：＊hana＊ | 作成日時：2021年1月24日 23時
