＊grate history2＊JT (ページ19)

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女１｢ねえ｣

｢････はい｣

女１｢それ、樹くんのだよね｣

目線をシューズに移す

｢そう･･だけど｣

女１｢なんであなたが持ってるの｣

なんでって･･･

｢･････｣

女2｢ねえ樹くんに近づかないでくれる？｣

女３｢幼馴染みなんだっけ？

幼馴染みとか、何歳だっつの｣

中学生の時にもこんなことあったなって思い出す

樹｢なにしてんの｣

女１｢別に、なにも！ねえ｣

樹が入ってきて

女の子達は元の場所に戻って行った

シューズを樹に渡す

背中に温もりを感じて顔を上げて振り返る

｢しんた｣

慎太郎｢あと二文字！それぐらい言ってよー笑｣

頭に乗った慎太郎の手の温もりにホッとして

ヘラっと笑った

｢なにもないよ、ロッカーの場所聞いてただけ｣

樹｢･･うん｣

何か言いたそうにした樹に手を振って

慎太郎と教室に戻った

ジャージのままの慎太郎が前の席に座る

慎太郎｢本当になにもなかったの？｣

｢うん･･･｣

慎太郎｢Aってさー、割りと分かりやすいよね笑｣

｢えー、なんかやだー｣

ニヤニヤする慎太郎に

私の気持ちが見えてるんだとしたら

ヤバイと顔を押さえた

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