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私達の関係は今までと変わらないのに


その関係性の名前だけ変わった




美穂「大我先輩来てるよ」



「あ、行ってくる」



文化祭が終わって黒髪に戻った大我くん



髪の毛をパラパラと持ち上げる



「すっかり元の色だね」






廊下の向こうできゃーって声が聞こえるのは


大我くんのファンの子だろうか・・・








「文化祭終わってファン増えたよね」



大我「妬ける?」



「ふふ笑」



大我「笑うなよー笑

たまにはカップルらしい会話もいいじゃん笑」


「そーですねー」


大我「わー棒読みー」






時々休み時間に来ては

俺達付き合ってるんだよって



私にも自分にも言い聞かすように



会話して帰ってく






大我「じゃあね、お昼は食堂で食べよ」





用事それだけならLINEで良かったのに


クスっと笑って



帰る背中を見送ってると




大我くんを見つけた樹が教室から出てきた






「・・・・・」




何か喋ってて


私が教室に戻ろうとしたら





大我くんが振り向いて手を大きく振ったから





私もふり返して教室に入った





樹になんて言ったんだろう・・・


なんか言ったのかな



樹はなんて・・



それでも気づけば



樹のことばかり考えてる自分に笑えてくる・・





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作者名:*hana* | 作成日時:2021年1月24日 23時

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