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結局、15分も経過した状態でも、2人でドラマを見入ってしまった。
「おおおおおチュー！？チューするのか！？」
「静かにして！！！！」
肩に頭突きをするも微動だにしない....むかつく
っていうか鋼の身体すぎて私の頭の方がヒビ入りそう
さっきから私のHPばかりが減ってく....
「あーしないで終わったか〜....また来週見なきゃな」
ニヤニヤしながら胸を押さえる仕草をしてソファに倒れこんだ。
「いつもこんなんで見てるの！？」
「うん。大体ベッキョニとかと騒いで見て、る」
「....誰よ」
私が誰よと追求する数秒前から、あ、という顔をすると、今度は違う違う！と手を振った。
「男友達！」
「それがメンバーなの？」
目が泳いでる。さっきメンバーの名前出さなかったくせに。
あ、そうだ。この調子で家に帰すしかない。
「もうドラマ終わったことだし、日付跨ぐから帰って！明日仕事でしょ！私も仕事だから寝る！」
するとちょっとふて腐れながらも、じゃあ帰るか〜なんて言いながら荷物を持って玄関へ。
「じゃあ、ライブ来いよ？」
「ねぇ、もしかして、その為だけに来てくれたの？」
「え、来ちゃダメ？でもドラマ見てるのは本当だし…まぁベッキョニが録画してるけど」
そんなの、わざわざ来なくたっていつでも会えるじゃん…
「も、ちょ！髪ボサボサになる！」
急に私の髪をワシャワシャすると、ニコニコ笑った顔が視界いっぱいに広がった。
「待ってるから。
じゃあまた土曜に」
キャップとマスクをつけるとやっぱり芸能人なんだなぁ、なんて思ったりして。
「うん、また....」
手を振ってきたので振り返すと、ドアがバタンと閉まる。
実はちょっぴり出てった後は寂しかったりする。
だから余計に家に人は招きたくない。
「…片付けて寝よ」
テキパキと事を済ませてベッドに沈み込むと直ぐに眠りに落ちた。
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作者名：あんず | 作成日時：2016年12月15日 2時
