◇ ページ12
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se「ヒョンもご飯行こうよ」
「あーいいよ」
今日は1日中、今週末のライブの為にリハをやって、それがやっと終わって家でのんびりできると思ったら、弟たちからご飯の誘いを受け、二つ返事で行くことにした。
この後雑誌インタビューがあるカイと中国にとんぼ返りで帰国するレイ以外はバンに乗って店に向かった。
bk「新しくできた店でお酒の種類が豊富なんだって！」
どうやら行く店も決まってるようで、既にベッキョニがリサーチ済み。
bk「あ、あれ！」
ベッキョニが指差す先には、車内越しに綺麗なお店の外観が見えてちょっとワクワクした。
バンから降りると、大通りのオフィス街から一本道を挟んだ通りにお店があって、周りには何軒かレストランがあるぐらいで割と閑静な場所だった。
チャニョリを先頭にゾロゾロ店内に入って行くと、いきなり前方のメンバーが声を荒げ続々と停止した。
俺も前を歩いていたジョンデにぶつかりそうになり、急停止させられた。
「何事？」
ジョンデに聞くもよく分からないと言う表情。
一番前まで見るとチャニョリが立ち止まってるのが見えて、その少し前にはスーツを着た女性が壁に寄りかかって立っていた。
「....？」
その女性が何か言ったのが聞こえた。
俺ら早速バレた感じ？
他のメンバーが野次を入れると、女性は俺たちに気づいたようで、チャニョリの後ろに並んでたベッキョニから1人ずつ見るように目が動くと、
「あっ、初めまして。」
女性が俺たちにそう言うと、チャニョリが焦りだして。
cy「先に部屋行ってて！」
先頭からずれて、チャニョリがベッキョニの背中を押すとまた列がゆっくり動きだした。
他のメンバーの目線はその女性に注がれたままで、俺も軽く会釈をして通り過ぎた。
そのまま個室に流れ込むと、各々思ってた事を次々言い始める。
bk「今の子、誰か知ってる？」
ch「大して歳変わらんかったよな？」
sh「あいつ取り残して大丈夫？サセンとかじゃなくて？」
gs「どうかな。先にチャニョリから名前呼んでたし。」
「そうなの？」
1番後ろにいて遠くて聞こえてなかったから、へーと思いつつ、荷物を置きメニューを見つめた。
bk「確かにAって呼んでたわ！」
se「あやしいでとぅね」
sh「後で問い詰めるしか…」
cy「ごめんごめん」
急いで個室に入ってきたチャニョリを見ると
bk「さっきの誰？」
と、早速ベクの取り調べが始まった。
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作者名：あんず | 作成日時：2016年12月15日 2時
