涙を流す物へ (ページ2)

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episode２ページ2

頭の中に響く電子音。

その音で、目が覚める。

ここはどこ？

そもそも、俺は誰？

と、少し混乱していると、視界に一つの日記が入ってくる。

何となく、それを手に取ってみる。

開くと、最初のページに『自分について』と書かれていた。

“君の名は、京本大我。

　SixTONESというグループのアイドルだ。

　―――――――――――――

　まず、この日記の隣にあるスマホを開いて、ラインを確認して。

　SixTOENSのグループライン。

　スマホのパスワードは、0122”

次のページからは、色々と、難しい事、思い出が

隙間なく書かれている。

これを読むには、相当時間がかかりそうだ。

読むのを諦めて、隣にあるスマホを手に取る。

パスワード…0122を入れて、ラインを開く。

色々な人と繋がっているらしい。

その中で「SixTONES」と、書いてあるところをタップすると

5人の誰かから、文章が送られていた。

『俺、ジェシー。よろしくな。いちご Strawberry ROCK!』

『樹、俺たちSixTONESのメンバーよろしく』

『高地です。おはよう。よく眠れた？今日は、晴れだよ』

『慎太郎です！おにぎり大好きな最年少。よろ』

『松村北斗。今日は、原宿の○○ビルの2-Bで仕事。
　○○ビルは、自分のマップで調べて』

この文面で、何となく一人一人のキャラがわかる。

ジェシーさんは、ボケるのが好きなんだろうな…とか

高地さんは、あざとい、とか。

…そんなのはどうでもよくて、

今日は、○○ビルに行けばいいんだ。

アプリに入っているマップを開いて

『○○ビル』と入れて、場所を確認する。

そして、朝の身支度をした。

北斗さんが書いてくれた○○ビルは

駅の少し離れた場所にあった。

結構、大きい。

えっと、それで、2-Bという部屋に入ればいいのだろうか。

階段を上ると、二手に分かれていた。

どっちに行けばいいのだろうか。

分岐点の丁度真ん中で、立ち尽くしていると

赤髪の人が、こちらに向かって来る。

？「大我じゃん！俺、ジェシー！大我も呼び捨てで呼んでね。
　ささ、こっちだよ」

ジェシー、と名乗る彼は、高身長で、肌が白い。

ハーフなのだろうか。

そんな事を思っていると、彼は大きな手で

俺の手を掴んで、廊下を案内してくれた。

進んでいくと、部屋が一つあった。

2-B。

うん、間違いない。待ち合わせ場所だ。

部屋の中に入っていくと、他にも、たくさんの人が居た。