今日:30 hit、昨日:9 hit、合計:437,694 hit
小｜中｜大
信頼してくれているのかもしれないが「眼中にない」と言われているようで逆に腹が立つ。
俺の真意を汲みとったのか、困ったように眉尻を下げられた。
ほら、こんな時に「その顔もいいな」とか考えちゃうくらい重症な男がここにいる。
「私なりに考えたんだけどね、この間の“報告”について。」
「……。」
「私もりょうくんのこと好きだよ。としみつもしばゆーもゆめまるも、虫くん…はちょっと今日のことで好感度下がったけど、まぁ譲歩して、みんな好き。みんな、かわいい弟みたいに思ってる。」
わかってはいたけど、改めてそう言われると思いの他こたえた。
さっきから全然笑顔がつくれない。
「だからまあ、恋愛対象としては見たことない。あ、ちなみに、タイプの顔は私ゆめまるなんだよね。」
「それは言う必要あった？」
「ごめん、いらんこと言ったかも。で、この前しばゆーと話してる時さ「かっこいいな」って思ったんだよね。失礼な話、今までしばゆーをかっこいいと思ったことなかったからちょっと革命が起きた。」
「さっきから俺、煽られてる？」
「ちがくて！弟みたいに思ってても、やっぱみんなは弟じゃないし、てつやとは似て非なるものだなって。つまり何が言いたいかっていうと――」
「もしかしたらこの先、りょうくんのことを一人の男性として見る日が来るのかもしれない。それはわかんない。」
「でも、りょうくんが私を振り向かせてくれるっていうなら、」
「「どうぞ、かかってらっしゃい」って感じ？」
「私、結構手ごわいと思うけどね」なんて、言われなくてもわかってる。
俺はもう、ずいぶん貴女には参ってますよ。
この間は「覚悟しといて」なんて言ったくせに、こんなカウンターをもらうとは思ってなかった。
「…あぁもう。俺、バカダサいやん。」
「そう？でも私、どっちかっていうとちょっとダサいくらいの人の方が可愛くて好きだけどね。としみつとか。」
「……。」
「うんごめん、今のは煽ってみた。」
仕方ない、認めよう。
俺はもう、
貴女に首ったけ
「なら今度はわざと酔いつぶれようかな。」
「あの車はもう運転しない！傷つけたら、一生働いても返せないくらいの弁償代来そう。」
「その時は働かなくていいんで、一生俺の側にいてよ。」
「…イタリア人が帰ってきた。おかえり。」
.
貴女に首ったけ_03 ページ44
.
信頼してくれているのかもしれないが「眼中にない」と言われているようで逆に腹が立つ。
俺の真意を汲みとったのか、困ったように眉尻を下げられた。
ほら、こんな時に「その顔もいいな」とか考えちゃうくらい重症な男がここにいる。
「私なりに考えたんだけどね、この間の“報告”について。」
「……。」
「私もりょうくんのこと好きだよ。としみつもしばゆーもゆめまるも、虫くん…はちょっと今日のことで好感度下がったけど、まぁ譲歩して、みんな好き。みんな、かわいい弟みたいに思ってる。」
わかってはいたけど、改めてそう言われると思いの他こたえた。
さっきから全然笑顔がつくれない。
「だからまあ、恋愛対象としては見たことない。あ、ちなみに、タイプの顔は私ゆめまるなんだよね。」
「それは言う必要あった？」
「ごめん、いらんこと言ったかも。で、この前しばゆーと話してる時さ「かっこいいな」って思ったんだよね。失礼な話、今までしばゆーをかっこいいと思ったことなかったからちょっと革命が起きた。」
「さっきから俺、煽られてる？」
「ちがくて！弟みたいに思ってても、やっぱみんなは弟じゃないし、てつやとは似て非なるものだなって。つまり何が言いたいかっていうと――」
「もしかしたらこの先、りょうくんのことを一人の男性として見る日が来るのかもしれない。それはわかんない。」
「でも、りょうくんが私を振り向かせてくれるっていうなら、」
「「どうぞ、かかってらっしゃい」って感じ？」
「私、結構手ごわいと思うけどね」なんて、言われなくてもわかってる。
俺はもう、ずいぶん貴女には参ってますよ。
この間は「覚悟しといて」なんて言ったくせに、こんなカウンターをもらうとは思ってなかった。
「…あぁもう。俺、バカダサいやん。」
「そう？でも私、どっちかっていうとちょっとダサいくらいの人の方が可愛くて好きだけどね。としみつとか。」
「……。」
「うんごめん、今のは煽ってみた。」
仕方ない、認めよう。
俺はもう、
貴女に首ったけ
「なら今度はわざと酔いつぶれようかな。」
「あの車はもう運転しない！傷つけたら、一生働いても返せないくらいの弁償代来そう。」
「その時は働かなくていいんで、一生俺の側にいてよ。」
「…イタリア人が帰ってきた。おかえり。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 660人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
STO(プロフ) - ひなたさん» コメント、ありがとうございます。とっても励みになります^^ 続編についてですが、現在編集中の為パスワードを設定しております。準備ができ次第公開しますので、すみませんがもう少々お待ちください…！！他作品まで覗いてくださって、本当にありがとうございます！ (2020年5月3日 22時) (
レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 次作のパスワードはどこかに公開されているのでしょうか？？ (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 素敵な作品が読めて最高に幸せでございまさす。これからも応援してます！作品楽しみにしてますね(^^) (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
STO(プロフ) - ちゃんこさん» 乏しい語彙力を振り絞って書いているので恐縮です…！応援ありがとうございます^^ (2020年4月28日 7時) (レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ - 言葉選びやも展開もとっても好きです…陰ながらですが応援しております、！！！！ (2020年4月27日 20時) (レス) id: d3a7475a7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：STO | 作成日時：2020年4月21日 15時
