宣戦布告_02 ページ38
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「俺、たぶんAさんが好きなんだと思う。」
「ぶっほ！！」
さすがりょうくんオススメの店。お洒落な雰囲気で味も最高。
最後のデザートに心躍らせ、いざそれを口に運んだ時に先ほどの言葉を浴びせられ、私は盛大にむせた。
「…えぇっと、一応聞くけど、それはどう意味での？」
「ベタに答えるなら、LikeじゃなくてLoveの方。」
ダメだ、この人全然わかんない。
よく考えたら、長年つるんでいる虫くんすら「りょうはわからん」と言っていたのだから、数年ぶりに再会した私がりょうくんを理解したつもりでいたのはおこがましかった。
「ああ別に、だから今すぐどうって事もないけど。一応伝えておこうかなと思っただけで。」
「え、あ、うん。」
「Aさんが俺の事をそういう対象として見てないのもわかってるし。」
「デザートのアイス、溶けちゃうよ」といつもの笑顔で言われたけど、もうアイスの味なんてよくわからないと思う。
「こんなこと言うのはあれなんだけど…不幸に見舞われた女性を前にして、救ってあげなきゃとか、そういう慈善的な感情で言っているわけでは…」
「その疑い方はうざいなー。」
「申し訳ありませんでした。」
だってほら、好きな人にそんな風な事言える？？言えちゃう？？
イタリア人だから言えちゃうの？？？
「まあ俺自身もよくわからないんだけど。」
「はい？」
「だから最初に、Aさんのことが好きなんだと“思う”って言った。」
「ちなみに、どうしてそう思ったかを聞いても…？」
「イライラしちゃって、Aさん見てると。」
「ねえなに？ドッキリかなにか？？もしかしてカメラある？？」
「違くて。としみつとじゃれてる時とか、ゆめまると昔の話で盛り上がってる時とか、虫さんなんて最近知り合ったばっかりなのに妙に馬が合ってるのとか、見てるとムカつく。しばゆーはAさんにすぐ抱きつくし。最近じゃてつやにすら嫉妬してて末期かもと思った。」
いやいやいや。
そんな風には全く見えませんでしたけど…
「で、そんな時にあの飲み会で、なんかAさんが妙にかわいいこと言うし。」
「あれは忘れてほしいんだけども！！」
「泣き顔見たとき心臓やられるかと思った。んで、またあの顔見たいなって。」
「ちょっと待って！普通に怖い！！」
泣き顔みたいって何！？
りょうくんイタリア人じゃないはこれ。生粋のいじめっ子だはこれ。
「まあ今日はホント、ただの報告っていうか」
宣戦布告
「覚悟しといてください。」
(え、これ、本当に愛の告白ですか？？)
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STO(プロフ) - ひなたさん» コメント、ありがとうございます。とっても励みになります^^ 続編についてですが、現在編集中の為パスワードを設定しております。準備ができ次第公開しますので、すみませんがもう少々お待ちください…！！他作品まで覗いてくださって、本当にありがとうございます！ (2020年5月3日 22時) (
レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 次作のパスワードはどこかに公開されているのでしょうか？？ (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 素敵な作品が読めて最高に幸せでございまさす。これからも応援してます！作品楽しみにしてますね(^^) (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
STO(プロフ) - ちゃんこさん» 乏しい語彙力を振り絞って書いているので恐縮です…！応援ありがとうございます^^ (2020年4月28日 7時) (レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ - 言葉選びやも展開もとっても好きです…陰ながらですが応援しております、！！！！ (2020年4月27日 20時) (レス) id: d3a7475a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：STO | 作成日時：2020年4月21日 15時
