お姉ちゃんは忙しい【東海オンエア】

たまには６人（＋お姉さん）でお酒でも ページ35

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「飲料を掲げよ！」

「「「カントゥーヤー！！」」」


本日は楽しい楽しい飲み会です。



たまには６人(＋お姉さん)とお酒でも



「ねえごめん、最初っからついてけないんだけど！なにその乾杯の音頭！」

「はぁ！？ここに住んどってカントゥーヤも知らんとか、どこのニワカだお前！」

「はい口悪い！としみつくんにデコピン！！」

「なんでデコピンの制度は知ってんだよ！？」


今日は、私がここにお世話になってから初めて、みんなのオフが重なった日らしい。
少し遅ればせながらも、私の歓迎会をとみんなが集まってくれた。


「Aちゃんと飲むの久しぶりだよね〜。」

「姉上って酒めちゃくちゃ強くなかったけ？」

「いや普通です、普通。しばゆーが弱いの。」

「しばゆーは弱いけど、Aちゃんは強い方だよ。」

「よっしゃー！じゃあここで第二回酒豪王を決めるか！！」

「うわぁ、またうざいこと言い出したなあ。」

「てつやくん、第一回目のとき床で吐く大失態したやん。」

「それ今日やったら本気で怒るよ？」

「…はぁい。」


スタジオの床にお酒やおつまみを並べて、堅苦しくないゆるい宅呑み。
誰に気兼ねすることもなくバカ騒ぎなんて、本当に久しぶりだ。


「Aは、結局どうすんだよ。こっちずっといるんかや？」


いい感じにお酒が回り始めた頃、少し目の据わったとしみつがそう切り出した。


「う〜ん、どうだろうねぇ。」

「いるでしょ！！こっち楽しいじゃん！！」

「てつや、姉上が東京にいる間よくそのシスコン我慢させてたね。」

「ちょくちょく話題には出してたけどね。」

「僕も会う前からエピソードだけはいくつか聞いてたな。」


確かに、こっちに来てからというもの、てつやのシスコンぶりには磨きがかかってきている感じはあった。

私も私でブラコンぶりを発揮して、あれやこれやと世話を焼いてしまっているのも原因なんだけど。


「なんか今ちょっと、夢見てるみたいなんだよねー。」

「…夢？」

「みんなとはしゃいでた学生の頃に戻ったみたいで…まあ虫くんみたいな毒舌キャラはいなかったけど。」

「はい、いじめでーす。」


でも夢っていつか覚めちゃうんだよね。


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