変わる想いと変わらない想いと ページ33
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あの動画が出てからというもの、知り合いから「あれってAさんだよね？」という類の連絡を多数いただくようになった。顔はしっかり隠していたはずなのに、やはりわかる人にはわかってしまうんだなぁと、動画の拡散力には脱帽。
やっぱり、虫くんに何と言われようが断るべきだっただろうか。
ただ一応、あの動画効果で憶測コメントは収束に向かったようだ(また新たな火種が生まれたっぽいけれど)。
「コメント欄、Aさん結構人気だよ。」
「ありがとうと言っていいのやら…。」
「うちの節子ばあちゃんみたいな感じでメインでも出たら？」
「節子さんのポテンシャルは私には無いから。っていうか節子さん元気？」
「元気元気。最近Aちゃんこっちに来てるよーって言ったら会いたがってたよ。」
「えー！覚えててくれたんだ！私も会いたいなぁ。」
「…ねえ、Aさんと節子さんが繋がっていたことにびっくりなんだけど。」
「あぁなんか、学生の頃バッタリ会ったんだよね、ゆめまると節子さんが二人でいるところ。」
「そうそう。」
「そんでちょっと立ち話したらすごい気に入ってもらえて。」
「「ゆめまるの嫁に来てくれー」ってね。」
「言われた言われた！あの頃のゆめまるはかっこよかったのになぁ。」
溜息交じりにゆめまるのお腹のあたりに視線を落としたけど、ゆめまるはどこ吹く風でいつもの柔和な笑顔をこちらに向けてきた。彼はどうしてこう、自分の外見に興味がないのだろう。せっかく素材はいいのに。
「ダイエット企画でも立てたら？」
「えぇ〜…じゃあAちゃんがメイン出るなら考えてみるよ。」
「ひっどい交渉持ちかけてくるなぁ。成り立たないってそれは！あっていうか、としみつが怒るんじゃない？」
「としみつ？」
「ほら、こないだ撮った動画だって、としみつめちゃくちゃ仏頂面だったじゃん。私が東海の動画に出るの嫌なんじゃない？」
「あぁ、違う違う。あれはそういうことじゃなくて…ねえりょうくん。」
「え、そこで俺に振るの？」
急にゆめまるの歯切れが悪くなる。
私はてっきり、としみつは部外者が動画に出ることに反感を持っているのかとばかり思っていたのだけど。
「あれはたぶん、Aさんがいる前で高校の時の話を蒸し返されるかもしれないと思って警戒してたんだと思うけど。」
「高校の時の話？」
はて、私ととしみつの間に何か都合の悪い話でもあっただろうかと考えていると、虫くんと話していた時のことが頭をよぎった。
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STO(プロフ) - ひなたさん» コメント、ありがとうございます。とっても励みになります^^ 続編についてですが、現在編集中の為パスワードを設定しております。準備ができ次第公開しますので、すみませんがもう少々お待ちください…！！他作品まで覗いてくださって、本当にありがとうございます！ (2020年5月3日 22時) (
レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 次作のパスワードはどこかに公開されているのでしょうか？？ (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 素敵な作品が読めて最高に幸せでございまさす。これからも応援してます！作品楽しみにしてますね(^^) (2020年5月3日 22時) (レス) id: 08bb1ee4ce (このIDを非表示/違反報告)
STO(プロフ) - ちゃんこさん» 乏しい語彙力を振り絞って書いているので恐縮です…！応援ありがとうございます^^ (2020年4月28日 7時) (レス) id: d38e93f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ - 言葉選びやも展開もとっても好きです…陰ながらですが応援しております、！！！！ (2020年4月27日 20時) (レス) id: d3a7475a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：STO | 作成日時：2020年4月21日 15時
