望に捧げる・・・？

【おまけ】意味深な深呼吸 ページ19

〆．



俺の一日。



朝６時に自然と目覚める。



ベッドのそばに飾ってあるAとのツーショット写真を見てニヤニヤする。



ほとんど目ぇ開いてへんけど。



そっから起きて背伸びして持ち物確認。



あ、時間割合わせるとか体育のジャージの準備とかやなくて、



「A、今日は何食べんのかなぁ……ちょっと大きめ持ってくか」



Aのごみをお持ち帰りするための道具をね。補充してね。



「のんー！朝ご飯！！」



「はぁい」



ほわほわした気持ちで、家族の待つ食卓へ。



「あんた、Aちゃんは次いつ来るん？」



「んへへ、いつやろ、」



「あんたがAちゃんと暮らすようになったら、Aちゃんなかなかこっち来んよなぁ。もううちに住んでもらいたいわ」



俺の家族もAにデレデレ。



あっ、でも渡さへんで！俺のAや！！



「Aとの時間は邪魔させへん！！ほな行ってきます！！」



「はいはい、行ってらっしゃい」



学校までの道のりもルンルン。



今日一日の流れを頭の中で組み立てて、またにやけが抑えられない。



「おはよ、Aの靴箱」



自分の靴を履き替えるよりも先に、Aの靴箱へ。



一度、校舎内用の上履きを取り出す。



すぅ、はぁ。



あ。ちょっと呼吸が深くなっただけやで？



別に鼻くっつけてまで匂い嗅いでへんで？



「よー小瀧ぃ、Aの足の匂いはどうやぁ？」



「甘美……。え？うわ、近寄んな！嗅ぐな！Aの足の匂いは俺だけのもんや！」



「その独占欲の出し方合ってんの？」



部活の朝練集団が通り過ぎる。



Aの靴箱を丁寧に掃除して、靴を戻し、昨日のうちに想いをしたためた手紙をそっと置く。



これ、Aはぜーんぶ家に置いててくれてんねん♡



好きが増えてくわ。



〆．

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