望くんと彼女。

15-1.露天風呂と仲直り旅行 ページ22

〆．



「仲直り、だね」



「仲直り！！」



「記念に旅行行こっか？」



「行く！！！！」



というわけで、温泉旅行に来ました。展開がはやい。はしょりすぎ。



「部屋にも露天風呂があるんだね」



「う、え、あ、」



「もー、緊張し過ぎ」



この前男らしい望を見たからか、余計可愛く思えちゃって。



「入ろ？」



「は、はい………」



手を引っ張って、露天風呂へ。



私だって緊張してます。



いつも余裕ある風を装ってるけど、結構ドキドキしてるんだよ？



「先入る？後にする？」



「えと、後で」



さすがに同時に脱衣するのは……ということで、先に入ることに。



「のぼせちゃうから、はやく来てね？」



「はぁーい」



ふにゃふにゃな顔。



脱衣所で何するんだろうなー。



とりあえず体をサッと流して、湯船の中へ。



望の親御さんが「行っておいで！」と手配してくれたんだけど、どうやらあの家では私と望が添い遂げること確定らしい。



はやく孫の顔が見たいとお願いされました。



そんなこと言われると、ね？



そういうことするの、意識しちゃうもんね？



そわそわした気持ちで、望が来るのを待った。



………望、やけに荷物多かったよね。



多分防水タイプの何かしらを持ってきたんだろうね。



「望ー？まだー？」



「今行く！」



ガラガラ。



意外にも手ぶらで入ってきた望。



あ、タオルは一応持ってきてるぽいかな。



その中に隠してあるのかな。



「気持ちいいよ、はやくおいで？」



「はい！」



望が敬語になってる。



私のゴミで色々想像しちゃう彼は、



混浴したら、一体何を思うのでしょう？



〆．

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