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樹side
ここどこだろ…体全体に感じるフワッとした温もり。誰かの腕に抱かれてる…？だれ…？そっと目を開けて振り返ると、
樹)ママ…？ってことは俺、もしかして…
ママ)違うわ…ここは樹ちゃんの夢の中。あっち見てごらん？
正面を向くと、そこにはパパに抱っこされてる北斗、その横に立つ優吾兄ちゃん、大我兄ちゃん、ジェシー兄ちゃん、慎太郎兄ちゃん…
樹)ママ、俺はいいから…兄ちゃんたちのとこに……ママ？
ママ)樹はホントに変わらないねぇ…もっと甘えていいんだよ？それともママのこと嫌い？
そんなわけ…ママのことは大好き！だけど…
樹)俺、もう北斗のお兄ちゃんだから！だから…
ママ)お兄ちゃんだから恥ずかしいの？可愛いねぇ樹〜笑ジェシーや慎太郎だって、樹と北斗のお兄ちゃんだけど甘えてくるわよ〜笑だから、樹ちゃんも本当の気持ちとか教えて？
た、たしかにそうだったな…w俺の本当の気持ち…？言えるかな…
樹)ママ、あのね…
何でも一人で抱えて、倒れて、兄ちゃんたちに迷惑かけちゃったこと、まだ幼い北斗が泣いてるかもしれないこと、全部話した。
ママ)そっか！大変だったわね、よく頑張りました！
樹)本当はずっと、この夢の中にいて、ママにギュってしててほしい…でも俺、兄ちゃんや北斗のとこに帰らなきゃ！
ママ)分かったわ。じゃあ、一つだけ約束してくれる？
樹)約束？
ママ)うん…何か困ったこと、辛いことあったら何でもお兄ちゃんたちに言うこと！ママは傍にいてあげられないけど、樹ちゃんの心の中で生きてるんだからね！約束守ってくれる？
樹)分かった、守る！
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作者名：時雨 れう | 作成日時：2023年3月25日 16時
