青色の願い事 (ページ22)

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優吾side
阿部ちゃんから連絡を受けた俺は、家にいた大我や慎太郎、ジェシーに事情を話し、車に乗せ、音色病院へ向かう。

@615号室

優)阿部ちゃん、色々ありがとう！

阿)いいえ〜。あ、そうそう…北斗が保険証とか家の鍵とか出してくれたんだよ…天才だな笑

そんな天才さんは、疲れて眠ってしまったようで…

優)俺も北斗から最初に電話受けた時はびっくりしたんだ…子供の成長ってすごいね…w

阿)じゃ、俺はこれで…樹はやくよくなるといいね！

阿部ちゃんを見送ってしまえば、部屋には俺ら6人兄弟だけ。顔はまだうっすら赤いけど、規則正しい寝息をたてて眠る樹…日頃からの疲れって、たしかに家の事や北斗のこと、ほとんど任せっきりだったもんな…

優)ごめんね、樹…

大)樹、なんでも一人で抱え込む癖あるもんね…それに俺ら甘えてたのかもね…

慎)樹、大変だったのに、俺…たくさん樹にワガママ言っちゃってたな…起きたら謝らなきゃ！

ジェ)起きたらたくさん甘やかしてあげなきゃ！

樹、色んなこと任せっきりで、倒れるまで気づいてやれなくてごめんね…そんな想いを込めて、そっと樹の頭を撫でた。