青色の願い事 (ページ15)

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樹side
北)じゅぃ〜、時間だよー

ふっと、目を開けると6時半を指す時計と、へらりと笑う北斗の顔。ご飯作らなきゃ…

北)じゅぃ〜？げんきないない？？

ｺﾃﾝと首を傾けながら聞いてくる北斗はホントにあざとい。そんな北斗の頭を優しく撫でた。

北)じゅぃ〜！ほーくえん行くの〜！

樹)はいはい、靴履いて待ってて〜

俺も支度をして、玄関へ向かう。

北)んー、じゅぃ？ここ、お座りして？あー、して？

北斗に言われるまま、シューズボックスに腰掛けて、口を開けたら、その口に小さなラムネが放り込まれた。

北)朝、クッキーくれたののお礼！

樹)んんっ…んまっ！ありがと！

ふふっとイタズラっぽく笑う北斗にギュッとされた。あー、元気出るわ〜

北斗の笑顔に癒されてりゃ、このダルい体も騙せるだろう…そんな甘い考えが簡単に崩されるのはもう少しあとのお話…。