青色の願い事 (ページ19)

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北斗は天才！ページ19

北斗side
泣いちゃダメ。北斗、頑張らなきゃ！何をどーしたらいい？困った時は…そうだ！

【樹)…うん。悪いね、優吾兄ちゃん…お願いしま〜す……】

樹兄ちゃん、前にお買い物を優吾兄ちゃんにお願いする時に使ってたやつ…ピコンって鳴るやつ…あ、あった！

北)(じゅぃの、ピコンするやつ…どーやって使うんだろ)

ピコンｯ…

ちょうどいいタイミングで、"ゆーご"って文字が映し出された。押してみると、優吾兄ちゃんと樹兄ちゃんのお話してるっぽい画面が出る。

北)(ここから、もしもしできないかな…あ！)

【樹)北斗、ここ押して？兄ちゃんたちに電話、もしもししてイタズラしよーぜ笑】

樹兄ちゃんとイタズラした時…えっと、あの時押したボタンは…これだ！

優吾side
ﾌﾟﾙﾙ……
土曜の昼下がり。会議が終わって一休みしていると、俺のスマホが鳴った。

優)(誰だろ…ん、樹？)

何かあったのかな？ロックを解除して出てみる。

優)もしもし樹〜？なんかあったー？

北)じゅぃじゃなくて、北斗！ゆーごきこえるー？

え、北斗が電話してきてるってこと？また、いつかやってたイタズラやって遊んでんのか…隣で樹は満足気に笑ってんのかな〜。

優)きこえるよ〜びっくりしたよ〜！樹にかわってくれる？

北)ｸﾞｽﾞｯ…(泣)じゅぃ、ねんねしてる！あっちっち、いたいたい…起きないの〜！

待った、情報が多すぎる！これはイタズラなんかじゃないな…寝てて、あっちっち…熱い…熱出したってこと？いたいたいは何だ？ケガ？ケガしてて熱出てて、起きない？

優)北斗、今から北斗んとこに、あべちゃん行ってくれるようにするから、もう少し待っててくれ！

北)ｸﾞｽﾞｯ…あーちゃん(あべちゃん)くゆ？(来る？)

本当は今すぐにでも北斗と樹の元へ行きたいけど、会社からじゃ時間かかるし、樹に何かあったら―――

優)うん、1回あべちゃんにもしもしするから待ってて！

北斗ごめんね、不安だよね…俺は、家の近くに住んでいる同僚の阿部ちゃん電話をかけて、事情を話した。