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「大丈夫かA！ほら…俺の背中に乗れ！」
『十四郎さん…………大丈夫ですよ…………自分で歩けますから…………』
「そんな青っちろい顔で何言ってやがる！…………おいしょ…」
屯所に着くと目の下にクマをこさえた十四郎さんが私をおぶり家まで運んでくれている…
原田さんが運転中に十四郎さんに連絡したのだろうけどそれすらも覚えてないほど吐き気と眩暈がひどい…………
「もうすぐ医者が来るからな………吐き気はどうだ？」
『まだちょっと…………うっ…………』
寝室に寝かされてもなお吐き気…………エチケット袋を私の前に持ってきて背中をさすってくれるけど………十四郎さんにこんな姿見られてる事が恥ずかしくて眩暈がひどくなった気がする
『十四郎さん……見ないで……』
「……大丈夫だ…もらいゲロとかしねぇからよ」
いやそういう問題じゃなくて！………って言いたくても嘔吐感で言葉も発っすることができず、口からは胃液と涎の混ざったものしか出てこないほど吐いた
ーーーーーー
「ご懐妊です。おめでとうございます。すぐに産科に行かれた方がいいでしょう」
「ほ、本当か？！先生！」
「簡易の妊娠検査薬ですがしっかり反応でてますから間違いないでしょう」
「A………俺達の子が宿ったぞ……っ……俺達の……」
十四郎さんはお医者様の前だというのに強く抱きついてきて私の耳元で「ありがとよ」と囁いた
『十四郎さん……とおし……ろ……ﾋｯｸ…………』
妊婦は情緒不安定だと聞いたことがあるけどもうすでにその症状が出てきているのだろうか…………嬉しさと愛しさと不安とたくさんの感情がｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬで涙が止まらない
そのｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬの涙を優しく十四郎さんが拭ってくれて目が合った…………今までのどれよりも優しい微笑みを溢す十四郎さんの姿に胸を打たれたのと同時に柔らかい愛しさで満たされてつられて一緒に笑った
「あー……あー……んんっ！…………お、お、お父さんですよー…………」
お医者様が帰られたあとに、真っ赤な顔をお腹に近づけて中の子に話しかけている十四郎さんが可愛すぎる……
「って………聞こえてねぇか！悪ぃ……」
『ふふっ………声聞こえてますよ…………お父さん』
お父さんと呼ぶとまた顔を赤らめて頭をｶﾞｼｶﾞｼと掻いてはにかんだ十四郎さんを目に焼き付けた
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Zoo(プロフ) - なんぱんさん» なんぱんさｧｧｱん(；ω；)最近ほのぼの続きだったのでブッこみましたw泣かせてごめんアル( *´・ω)/(；д； )更新がんばりますーー！コメントありがとうね(ちゅき) (2020年9月27日 11時) (
レス) id: b2f3d14e7d (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - まってむり泣いちゃうTTこの幸せ絶頂期にこれはもう...更新楽しみにしてますTTTTTTTTTT (2020年9月27日 11時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月11日 19時
