４２＊外道 ページ43
貴方side
いきなり引っ張られてびっくりしたので小さな悲鳴を上げる
それに気づいたうめちゃんはこちらに振り向いてくれた
みうめ「Aっ！ちょ、あんたら…」
そこまで言ったところであたしを引っ張った人はあたしを担ぎ走り出した
うめちゃんはヒールだから早く走れない
すぐにうめちゃんとの距離は離れていった
男１「俺ァとある人に雇われたんで別にテメェに恨みはねぇ。
傷つけるつもりはねぇが暴れるってんだったら話は別だぜ」
そんなことをいわれて恐怖を覚えない人は多分いないだろう
少なからずあたしはむちゃ怖い
悲鳴をあげようにも声は掠れてでない
さんざん担がれてついたのは普通の一軒家だった
雇われた、とかいうものだからもっと大きな家かと思った…
だいぶ冷静さは戻ってきた
未だに手は震えているけど
担がれたまま、大きな部屋に連れてこられた
…いったいなんなんだ…
女１「ふふ、貴方が蜜柑さん？ふふ、わたくしが貴方をここに呼んだのは
そう、
めろちんさんと別れて欲しいからよ」
A「っ、誰が別れるかっ！」
女１「えぇぇ？いいのぉ？そーんなこといって…わたくしの家はとある会社の社長が父なのよ？
貴方のことなんか社会から抹消するなんてこと、いとも容易いことよ？
ふふ、貴方死にたいの？」
何言ってんだこの人
マジ外道
A「…めろちんは…あたしのことを好きって言ってくれた。
あたしはそれを嘘じゃないと信じてる
あたしと付き合えて、喜んでもらえてると信じてる
自惚れてるかもしれないけど、幸せって思ってくれてるはずなの。
ねぇ、貴方は好きな人の幸せも喜べないの？
…ふふ、とんだ外道ね」ニコッ
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作者名：チョコバナナ | 作成日時：2015年6月26日 19時
