30*夜の公園 ページ30
貴方サイド
どうせだからめろちんをびっくりさせようかな
あたしのためとはいえ、ちょっと傷ついたから。
とりあえず、夜中に家を出る。物音を出さずにゆっくり、静かに
近くにある公園まで行って誰もいないことを確認する
お気に入りのヘッドフォン…誕生日にめろちんからもらったものだ
それを装着してハッピーシンセサイザを踊ってみる
A「っぅあっっ!?!?」
え!?
いま、正真正銘、踊れると思って体を動かそうとしたのに
どうしても昔のことが蘇ってくる
これはもう解決したことでしょ…
なんでまだ引きずってんの…踊りたいのに…
何度も何度も曲を変えて踊ろうとするが、足がすくむ
フラッシュバックする
五回目…
もう一度ハッピーシンセサイザを流す
「裏切り者!!!!!」
「あんたさえいなければ!!!!!」
なに…これ。
まるで今、目の前に那奈ちゃんたちがいて、あたしに刃物を向けられているような感覚だった
ハッと周りを見渡すと、当たり前だが、真っ暗だった
…サァっと風が吹き、木々を揺らす
この、ザワザワした音が怖くなった
A「なんで…踊れないの…」
なんとしても踊れるようになりたい
せっかく厳しい言葉言ってくれためろちんに朝、顔合わせられないんだから!
A「踊れるようになるまで帰らないんだからっっ!!!!」
おっと、近所迷惑だね
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「ほんと、近所迷惑」
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作者名:チョコバナナ | 作成日時:2015年6月26日 19時