【うらたぬき】みどりいろ

アップル・グリーン ページ7

アピールをしてもなかなか気付く素振りを見せないA



こんな提案をしてみた








「一緒に寝よっか？」

『………』









…無言








『…いいよ』

「ん、じゃ行こう」





Aの手を引いてAのベッドに倒れ込む






『うらさん』

「ん？」




『…ありがとう』




「ん？」






『おやすみ』

「…うん、おやすみ…？」







なんのありがとう…？


こちらこそ、なんだけどなぁ





お話聞いてもらっちゃったし









すやすや寝るA

…いや、寝れない寝れない


普通に寝れないからね！？





ごろんと寝返りをうってくるA



…顔近いし









死 にそうなので反対方向を向く


そうすれば背中に擦り寄ってくる









…いやいやいや、A！？！？



本当は寝てないんじゃないか






嫌がらせしてるんじゃないか







昔からどこか小悪魔っぽいところあったしさ







規則正しい寝息が聞こえる








寝てるわ









『う、さん』


「っ」









寝言で呼ばないでくれ


自惚れちゃうから






それから俺の理性をぶっ壊しにかかるAと夜中ずっと格闘









『…んぅ……。あれ…？


うらさん起きるの早いね』



…寝てないんです









「ん〜」



起き上がろうとするAを引き止めて布団の中に引きずり込む






『…？どうした…？大丈夫？』

「大丈夫」





『ふふ、寝ぼけてるの？』

「寝ぼけてねーし…」

『ふふ』





可愛い、とか言って頭をいじられる


触るなとはいうけど触られるのは好きだったりする






『うらさんお仕事いいの？』

「休み」

『二日休みなんて珍しいね』

「んー」

『でもね、私は会社行かないとなんだけど』

「…ここにいていい？」

『どーぞ。鍵は渡しとくね』







家を出る支度をしてAは出ていった



うーん、暇だ



実に暇





ということでコンビニに行って飲み物を買う



おいし…









道中を歩いていると坂田にあった






「…なにやってんの」

「ん？探検」


ドヤ顔で言い放つソイツ



まぁ、坂田がいれば暇はしないかな

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