ヴェルディグリ ページ16
カランカランッ
少しおしゃれな店に入ってカウンターに座る
たまにくる居酒屋さん
おしゃれな雰囲気が好きですっかりリピーターになってしまっている
度数の少なめのお酒を頼んで飲む
あー、美味しい
最近とくに嫌なこともないなぁ
ストレスもそんなにない
Aに思いを伝えられないのはだいぶ重荷になっているけど
恋だから
しょうがないんだ
「えー、酔ってらいですよぉ」
そんな声が聞こえた
きっと普通の音量だったはずなのに際立ってよく聞こえた
A
すぐわかる
俺もとうとうストーカーの仲間入りかぁw
ちょうどAの席の近くにトイレがあるのでいつでも近づける段階だ
でもとりあえずはここから眺める
「先輩、送りましょうか？家近かったっすよね？」
そんな声も聞こえた
たしか放送で言っていた
後輩くんの存在
きっとその人だ
その向かいに座ってるのがきっと先輩
そしてもう一人、Aの正面に座っている女
ぱっとみて、可愛い、と感じた
ただ、それだけだった
Aが酔っている
後輩くんには送らせない
後輩くんはAの腕と腰に手をかけて立ち上がらせようとしている
見ていることも出来ずに近寄っていく
「ねぇ」
「ん？誰っすか？」
「その子、Aと家近いから俺が送るよ」
「え、いや、でも知らない人に先輩渡すわけにはいかないっす」
その言葉を聞いた時、確かにと思ってしまった
けどダメだ
未だ座っているAに視線を合わせる
『うらさん…、帰ろ〜』
腕を伸ばして甘えてくる
これは俺の特権
Aは少なからずここにいるだれよりも俺に心を開いているから
『じゃあね、みんな、また明日！！』
「また飲みましょーね〜！」
はぁ…。
おれはどんだけAに溺れてんだよ…
「A無しでは生きられねーかも」
誰も聞いていない暗闇に消えて行く自分の言葉
暗いけれど、心地いい
『私も…、うらさんがいないと、だめ』
「可愛い寝言しやがって…」
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りぃあ♪# - 4年も前の作品に急にコメントしてしまいすみません。このシリーズを今一気読みしています。なんでここにコメントしたのかは自分でも分かりません← めっちゃ面白いです！プロポーズの所の見出しが｢トロー｣なのを見て涙が出ました。めちゃめちゃ面白かったです！！！ (2020年9月6日 23時) (
レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしー(偽）(プロフ) - さすぺんだぁ。さんの作品を見に行ったのですが、パスワードが、かかっていました(´;ω;｀) (2018年5月28日 22時) (レス) id: 176d14b605 (このIDを非表示/違反報告)
ｓａｋｕｒａ - 面白かったです。今読み終わりました。プロポーズのところが好きです (2017年12月5日 16時) (レス) id: 00eb86a474 (このIDを非表示/違反報告)
sakuramimineko(プロフ) - あるふぃんさん！一時間でヨ見終わりましたヨぉぉぉあぁ浦田さん可愛いっすねw (2017年1月18日 23時) (レス) id: 5f7f644c4d (このIDを非表示/違反報告)
sakuramimineko(プロフ) - たぬきのギタリストから飛んできました！こんな風に上手にかけるようになりたいです！ (2017年1月18日 22時) (レス) id: 5f7f644c4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるふぃん | 作成日時：2016年3月29日 9時
