今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:69,753 hit
小｜中｜大
08. ページ8
〆．
「はぁ…………はぁ、」
呼吸が上手くできなかった。
身体中がジンジンして、痛くない所がないくらい。
案の定……帰宅して私の姿を見た瞬間、お父さんは私を殴り始めた。
今までの鬱憤を晴らすかのように、執拗に。
覚悟していたって痛いし、つらい。
私は良かったと思ってる。
最期をあなたが創り上げたこの髪型で迎えられるのだから。
もう会社にも行かないし、外にも出ないし、
ご飯も作らないし、食べもしない。
水分を断てば、人はものの数日で死ぬらしい。
生きるのを諦めるってこんな気持ちなんだ。
殴り疲れたのか、お父さんはパチンコを打ちに出ていった。
帰ってきたらまた悲劇は繰り返されるだろう。
一人で床に転がってるうちに、
せめて死ぬまで沢山
あなたの笑顔を思い出しておこう。
そう思い、ぼんやり視界を滲ませた時。
………………カチャ。
「、？」
控えめに、玄関のドアが開いた。
〆．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はゆな
| 作成日時：2020年4月8日 21時
