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12. ページ12
〆．
「え！しげに彼女が！？Aさんか！どんなけ心広いんや！」
「おい待て、ちゃう。普通にAは俺に惚れたんや！！」
「もしかしてAさん相当目が悪い？」
「こらああああ！！！！」
お父さんの件も片がつき、傷が癒えた頃、交際の報告に美容院を訪れるとこの反応。
「結婚は俺らのが先やから」
なぜか闘争心を露わにする小瀧くんと、
「しげにだけは越されへん思てたのに……」
青ざめる神山くんと、
「俺、略奪愛派やからな〜。望もしげも、そこんとこよろしく」
「「ふざけんな！！」」
とても余裕そうに笑う藤井くん……。
重岡くんがムスッとしながら私をつかまえ、「俺の！」とアピールする。
「今だけやん」
「流星ぇえええ！！！！」
重岡くんの独占欲にドキドキしつつ、
「私が好きなのは重岡くんだよ」なんて伝えてみた。
「は、」
「うわぁー！しげの顔あっか！！やば！！」
「はあああっ！？やめろ、撮んなっ」
「いや、しげが撮られたくないんはAさんやろ」
「そらそうやろが！！」
これから、みんなの冷やかしが酷そうだね。
「家ではちゃんと私が癒すから、頑張ってね」
「………約束やからな」
シャンプーだけの関係だったとしても
いつか、こんな風になれるかもしれない。
恋って不思議。
重岡くんの赤い顔を眺めながら
また、幸せを感じた。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2020年4月8日 21時
