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「はい。出来ましたよ」
「より可愛らしくなったな!!A!」

「…杏寿郎。話を遮ってはいけません」

「申し訳ありません母上!」

「あっ、ありがとうございました……」



瑠火様と同じような流し方だ…!
で、でも私綺麗な黒髪でもないんですが…うぅ、お目汚しを…。



「…………」

「あ、兄弟子…あのっ。あまり見つめられると困りますぅ…!!」

「杏寿郎」

「はい!母上!!すまないなA!」



にぱーっ!と笑う兄弟子。うぅ、可愛らしい…。
そもそも、私がお師匠様の弟子になれたこと自体本当に奇跡みたいなものですし…!!
なんというか、こういうわけじゃないんですけど。
煉獄家って凄くお顔が整っていらっしゃる…!
一緒にいるのも恐れ多い…!



「杏寿郎は千寿郎を起こしてきなさい。
Aは私とご飯を作りましょうね」

「は、はい!」
「分かりました!!」



瑠火様は淡く微笑んでくれました。大変お美しい。
うぅ…毎度の事ながら、ご飯作りは慣れません…。
瑠火様と共に作った物ですから、心配いらないとは思うけれど……。
わ、私が手を加えたせいで粗末なものになったら…

いや、変に考えるんじゃない私。瑠火様がいらっしゃるのに、そんなことになるはずありませんよね。



「A、そこにある野菜を取ってくれますか?」

「は、はい!これ…でしょうか?」

「そうです。ありがとう」

「いえっ」



この後はお師匠様が稽古をつけて下さる。
たくさん食べて、力をつけなければ…!
私はまだまだ未熟者です!妥協は許されませんよね…!

三→←一



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作者名:希の望 | 作成日時:2019年9月21日 10時

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