【HQ】元天才セッターは心を閉ざした。

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影山


俺は。白鳥沢を、受けて落ちた。推薦すら来なかった。


バレーは好きだ。でも、仲間は、、どんどん離れていった。







烏野か。、



『俺、3組か。』



周りの視線が、俺に集まっているんだが、、、どういうことだ。



｢めっちゃあの人かっこよくない？、！！｣


｢しかも背高い〜！｣


そんな声が聞こえた。おれは、恋愛なんて興味が無い。なんて思っていた。


早くここから移動したい。。


ドスッ

｢あぁ、すみません！！｣




俺は。その瞬間。思い出した、女子バレー北川第一と白鳥沢の決勝を。


白鳥沢の、セッターは物凄く的確で、俺にはできていないようなみんなの気遣い。



それと、少し寂しそうな表情をしていたのを。


結局その試合は、白鳥沢が勝ったが、それでも寂しい顔だった。



でも俺は。




その、セッターに、一目惚れしていた。





『大丈夫、、ですか。こちらこそ、すみません。』



彼女は少し戸惑って、何かを考えて大丈夫、と言った。


でも俺は、彼女が去りそうな所を、引き止めた。



色々話が聞きたい。こう思ったのは、初めてだった。


話が出来ると思ってたが、案の定、他の女子生徒に捕まった。



トイレを行くと言って逃げたが。、



もう、話せないのかな。なんて思ってたが、、、




クラスが一緒で席まで隣とは、何とも言えない。、気まずさが。、


俺は彼女をじっと見つめた。彼女は気づかないふりをしたのか、気づいていないのかわからないが、こちらを見向きもしなかった。



だが、俺は。興味があると言うだけで、、声をかけた。


本を閉じてこちらを、向いた。


『うーーん、、私の事。知ってますか、、？』


当たり前だ。あんな綺麗で、早くも遅くもないトスをあげる人は初めてだった、、


とても、綺麗だと思った。



素敵だった。

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