小話 ページ9
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仕事終わり、自分と同じように帰路に着く人々の波に押されるように歩く。
バレンタインで浮かれきった世界に、何だか切り離されてるような感覚になっていると、スマホが振動した。ちょうど信号で立ち止まっていたので確認してみれば、AからのLINEだった。
こいつ俺の事ブロックしてなかったか？と思いつつも、どうせいつもの気まぐれだろうと思ってトーク画面を開く。
Aシャオちゃん__に居たりする?
居るけどなんで?
A後ろ見てみて
送られてきたメッセージ通りに後ろを振り返ると、たくさんの人でごった返す中から、自分をじっと見つめていた1人とばっちり目が合った。一瞬気まずさを覚えたが、そいつが満面の笑みで手を振ってきた事から、Aである事が分かった。
その時信号が青へと変わり、人々がぞろぞろと歩き始めた。流されないように急いで道の端に移動すると、Aも人の間からちょっとずつこちらへとやって来ているのが見えた。
「お前ストーカーか」
『失礼過ぎ。シャオちゃんっぽいの見つけたから声掛けよう思って』
こちらまで辿り着いたAに揶揄う意味も込めて言えば、きょとんとした顔で返された。
俺じゃなかった場合どうしたんやろうか、なんて、考えたがこいつの場合そこまで考えていないような気がするので追求するのは辞めておいた。
『シャオちゃんは帰り？』
「おん。お前は？こっち方面ちゃうやん。何してん」
『商談からの直帰』
お偉いさんと話してきたぁ、とのんびり言うAの両腕には大量に小ぶりの紙袋が掛かっていた。気になって見つめればAもそれに気付いたようで、それらを少し上に掲げた。
『今日バレンタインやん？いっぱい貰ってん』
「はー。モテモテやったって事ですか」
『そういう事ですわ』
満足気ににやにやと笑うのを放っておいて、その袋に手を伸ばす。中身は定かじゃないが、GODIVAの袋が数個あってドン引きした。
「お前これ…GODIVAとか見るからに本命やんけ」
『なんも気持ちは言われてないからノーカン。私は美味いチョコ食べさせて貰うだけやわ』
当たり前のようにそう返すAに、そういやこういう強かな女だったと思った。
ふと、Aが学生の頃貰ったチョコをゴミ箱に叩き捨てたというとんでもエピソードをロボロから聞いたのを思い出した。
実際は、髪の毛が入っていたのをAが気味悪がって捨てた、とかだった気がする。真実かは定かじゃない。この話を聞いて爆笑したのだけは覚えている。
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マジモンの名無し(プロフ) - わかりましたわ！投票していますしておきます (3月13日 10時) (
レス) @page24 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
スイコン - ニマニマが止まらない!!ずっとホッコリしてましたε-(´∀｀*)更新待ってます!! (2月27日 16時) (レス) @page18 id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - ちょい。〜最近kpopはまり中〜さん» ありがとうございます！われみて行けなかった民ですか…仲間ですね…… (2月14日 16時) (レス) id: 76e9b90647 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 猫狗さん» part3まで来ました〜！これからもよろしくお願いします！ (2月14日 16時) (レス) @page8 id: 76e9b90647 (このIDを非表示/違反報告)
ちょい。〜最近kpopはまり中〜 - 続編おめでとうございます！われみて行けませんでした..いきたかった...(泣) (2月12日 12時) (レス) @page4 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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