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そこから5分程Aは菓子エリアをぐるぐる回り続けた。
そこまで菓子に拘りがあるわけじゃないしそんなに悩まなくても、と思った。
だが、Aが自分の為に選んでくれているのは、割と楽しみである。味覚が狂っている部分はあるが、それは辛みと甘みくらいしか感じられていない所だし、今回に関しては菓子だし何も心配な所はない。
仕事の疲労から来る欠伸を噛みしめていれば、Aがレジの方へと向かった。脳死で着いて行けばレジのカウンターには箱が2つ。森永のチョコチップクッキーとキャラメル。
なんで2つあるんやろ、とぼんやり考えていればAはさっさと会計を終わらせてしまった。
『袋ありがと』
「ん−」
右腕に掛けていた分だけを渡せば、何故全部渡さないのだ、という目を向けてくる。
「財布とか仕舞ってないやん。落っことす前に全部仕舞い。持っとくから」
『別にいーのに』
困ったように笑ったAだったが、大人しく肩に掛けていた鞄に財布とキャラメルを仕舞った。そこでようやっとキャラメルはこいつが自分用に買ったものだと理解した。
コンビニを出て街路樹の周りを囲っている柵に腰を下ろした。なんだかだいぶ前の学生時代に戻ったような感覚がする。Aが童顔だからだろうか。
童顔の話題を出せばAが不機嫌になるのはテンプレなので、言ってみてもいいかと思った。
だが、なんだか今日はそういう気分じゃないし辞めておいた。
『はい、はっぴーばれんたいん〜』
「…どーもー」
ぬるっと渡されてワンテンポ遅れたが、両手で渡されたチョコチップクッキーの箱を受け取る。小腹も空いていたし早速開けると、個包装になって入っていたので1つ取り出して封を切る。
Aはと言うと、ざくざくクッキーを噛んでいる俺をしばらく見つめていたが、いそいそとキャラメルの箱を出して、ぽいっと自分の口の中へと入れていた。
2人して黙って咀嚼する時間が流れたがそれも一瞬で、嚥下してしまえばそれ以上何か食べる気にもならない。ふっと吹いた冷たい風が顔に当たってコートに顎を埋めた。
『…さぶ』
「帰るかー」
『そやねぇ』
同時に柵から立ち上がった俺達は、Aが大量にチョコを貰った事をTwitterにリークしてもいいか、そんなくだらない事を話しながら、再び人の波に押されながら駅まで歩いた。
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するめいか(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！フェアリーテイルに再熱をしたと聞いて思わずコメントをしてしまいました…… (7時間前) (
レス) @page28 id: 011ae9e06c (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - わかりましたわ！投票していますしておきます (3月13日 10時) (レス) @page24 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
スイコン - ニマニマが止まらない!!ずっとホッコリしてましたε-(´∀｀*)更新待ってます!! (2月27日 16時) (レス) @page18 id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - ちょい。〜最近kpopはまり中〜さん» ありがとうございます！われみて行けなかった民ですか…仲間ですね…… (2月14日 16時) (レス) id: 76e9b90647 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 猫狗さん» part3まで来ました〜！これからもよろしくお願いします！ (2月14日 16時) (レス) @page8 id: 76e9b90647 (このIDを非表示/違反報告)
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