＊大事だから ページ5
リアル設定、Sさん不整脈
N side
楽屋に入ってすぐに見たソファーで寝てる翔ちゃんの顔色が悪くて。
また無理してる……。
仕事大好き、仕事が生きがいな翔ちゃん。
いい事だとは思うよ？ 真面目なのも。
ただ……ちょっと忙しすぎるんじゃないかなぁ。
S｢ぅ、んん……んっ……は｣
｢どしたー？｣
寝てる翔ちゃんに話しかけても聞こえてないのはわかってるけど。
苦しそうに眉間にシワ寄せてるの、見てられなくて。
｢しんどいー？ よしよし……大丈夫だよ〜｣
声をかけながら頭を撫でてあげる。
熱はないか……疲れてるのかな？
順番に来た3人に
M｢翔さん？ 寝てるの？｣
A｢翔ちゃん……？｣
O｢翔くん……お疲れだねぇ｣
って声かけられても起きなくて。
収録開始直前に優しく起こした。
｢大丈夫？ 寝てるとき苦しそうにしてたけど｣
S｢うそ！ 全然平気｣
って言うから時間通りに身体を動かすレギュラー番組の収録。
O｢今日は3本撮りかぁ……長いなぁ｣
A｢まぁまぁ。終わったらスイーツ食べようよ｣
M｢太るぞ｣
楽屋を出て、前を歩いてる3人の会話を聞きながらスタジオへ向かってて。
何となく曲がり角の所で後ろを振り向いたら翔ちゃんがいない。
｢ちょっと先行ってて｣
慌てて引き返したら壁に身体を預けて目を閉じてる翔ちゃん。
｢翔ちゃん！？ どした？｣
S｢ん、……ちょっと、くらって｣
｢めまい？ 時間遅らせてもらう？｣
S｢寝起きだからかな……大丈夫だよ｣
ふわって笑ってるけど顔色悪いし、肩で息してるの気づいてるからね？
｢熱はない？ 貧血かなぁ｣
S｢大丈夫だってば……笑｣
ペタペタ触って確認しだした俺に翔ちゃんが苦笑い。
S｢もう平気。行こ？｣
｢でも……｣
さっきまでしんどそうだったのに俺の手をひいてシャキシャキ歩く姿はいつも通りで。
収録中だっても、激しい運動をするものには出なかったからかもしれないけどなんの問題も無かった。
ただ、異変がでたのは2本目のあと。
楽屋に戻った翔ちゃんはそのままソファーに沈みこんだ。
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作者名：ひな | 作成日時：2018年2月8日 14時
