剣と魔法の世界に転生

28話 ページ29

「木を斬った手応えが、まるでありません･･･」
「え？え？何が起こったの？床の石が斬れてる？」
「･･････！」
「「マティ/マティくん/坊ちゃん一体どんな付与を！？」」

あ、なるほど
この刀に付与して、それを知らずに振ったから吹っ飛んだね

マティアス「え？【強靭化】と【斬鉄】だけだけど？」

戸惑いながらも答えたマティアスくんの答えに3人はさらに驚いた

「複数付与！？」
「国宝級じゃないですか･･･どうやってお礼をすれば･･･」
「全財産払う！店の剣にも付与してくれ！」
『わぁ、大人気笑』
マティアス「笑ってないでどうにかしてくれ！」
『無理だね笑』

結局この後、マティアスくんが金貨1000枚で1本だけ付与をして納得してもらった

そんな事件に巻き込まれながらも、私たちの試験の日を迎えることになった

「時間は60分それでは始め！」

試験官の言葉で一気に紙をめくり問題を見る

けど、分からないことだらけだ･･･
文字の読み書きに時間がかかりすぎた･･･

分かるところは書くけど、やっぱり拙い文字になってしまった･･･

『うぬぬ･･･』
マティアス「次でどうにかできるだろう」
『だといいけど･･･』

次は剣術試験

ヤカト「次ルリイ=アーベントロート！」
ルリイ「は、はいっ！」
『あ、昨日の子だ』

ヤカト記録官に呼ばれたのは昨日、刀を吹っ飛ばした子だった

ルカス「魔剣持ちのアーベントロート家のご令嬢か。期待しているぞ」

相手の試験官はルカスという名前らしい

「ルリイがんばれ！」
『もう1人の子もいる』
ルリイ「いきます！」

ルリイさんは試験管に向かって突きをついた

『おぉ･･･』
マティアス「いい腕だ！」
「でしょ！？ルリイはすごいんだよ！剣術も魔術も実力は折り紙付きなんだ。ボクの自慢の友達だね！」

確かにいい腕前だ

ルカス「やるじゃないかお嬢様！それじゃこっちから行くぞ！こいつを受け止められるかな？」

ルカス試験官は刀を振りかざした

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