剣と魔法の世界に転生

1話 マティアスside ページ2

マティアスside

前世の記憶が戻り、村を歩いてると兄に怒られそれから逃げるために森に来た

マティアス「さすが第4紋！」

身体や魔力への負担が思ったよりも軽い
元々第4紋は身体強化に向いた紋章だが、効果は思っていた以上のようだ

マティアス「転生してよかった！」

力試しだ
とりあえず、何か狩ってみよう

俺はそう思い、【受動探知】を発動した

【受動探知】とは、魔道具や生物が発する魔力を識別するもっともよく使われる魔法の一つだ

前世であれば、半径数百キロはいけたが･･･
今は1キロがせいぜいか

【受動探知】を使い5m程離れたところに鳥がいたので、5羽ほど狩った

そろそろ家に戻ろうとした時、再度【受動探知】を使えば、初めの時には感じなかった魔力を感知した

マティアス「こんなところで何してるんだ？」

感知した場所に向かえば、女の子が居た
見た目的に今の俺と同じくらいだろう

『･･･え』

俺を見て驚いた女の子
いや、俺を見てと言うよりは、今の現状に驚いているのか

マティアス「大丈夫か？」
『･･･ここ、どこ･･･』
マティアス「ここは、ヒルデスハイマーの領地だ」
『･･･ヒル･･･え･･･？』

？？
俺も今の世界の状況は分からないが、そんなに珍しい名前でもないだろうに

マティアス「俺は、マティアス=ヒルデスハイマー。ヒルデスハイマーの三男だ」
『え、あ、はい･･･』
マティアス「君は？」
『え、えっと･･･』

何をそんなに迷う必要があるのだろうか

『ハルカ･･･です』
マティアス「ハルカ･･･ハルカは、どこに住んでるんだ？」

送る。と言えば、また迷う素振り

『その･･･えっと･･･』

もしかして･･･

マティアス「家が無いのか？家族は？」

俺の質問に小さく首を横に振った花佳

前世時代なら戦争孤児なんてのは稀にいたが、この時代は平和そうだ

そんな平和そうな時代に戦争孤児は無いだろう
もしかしたらハルカは、家族に捨てられたのかもしれない･･･

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