噂の田中先輩【切原赤也】

16話 ページ17

貴方「切原？」




校門前には切原が立っていた
Aを見ると切原はAの前まで早足で来た



切原「先輩行くっすよ！」
貴方「え？うん？」




Aは切原に言われるがままに歩き出した



貴方「んで、聞きたいこととは？」
切原「あ...えっとー...先輩って彼女いますか？」
貴方「は？いるわけないじゃん」
切原「嘘だ！」
貴方「え！？」




切原は昨日教室で見たことを話すと、Aは笑いながらそれは試しに女装した仁王だとを伝えた




切原「本当にいないんすよね」
貴方「いないいない」



切原「本当の本当っすか」
貴方「うん、いたらいいんだなぁとは思うけどね」
切原「えっ」
貴方「え？」


切原「そーなんすか？」
貴方「まぁ、彼女じゃなくても。俺のことをちゃんと見てくれて支えてくれる人が欲しい」
切原「それを彼女って言うんすよ」


切原は少し赤い頬をポリポリと掻きながら言った



切原「俺は田中先輩のことちゃんと見れるし、支えれるっすよ」
貴方「...え？」

切原「借り物競争のとき言ったっすよね、先輩のこと大切だって好きだって。だから、俺がアンタを支えます！」



貴方「ぷっ」



Aは吹き出した



切原「え？」
貴方「なんだそれ、プロポーズみたいっ。ありがとう、そんなこと言ってくれるは切原だけだよ」



Aは微笑んだ



切原「いつでも頼ってくださいよ！」
貴方「頼もしいなぁ」




切原も照れくさそうに微笑む




切原「でも、田中先輩みたいにモテるんなら彼女の1人や2人作れるんじゃないんすか？」
貴方「まて、2人はアウトだろ。んー、なんて言うかなぁ。違うんだよね。顔だけで寄ってきてる感じがしてさ」
切原「そーなんすか」


貴方「切原は？切原だってモテるし彼女いるんじゃない？」
切原「え！？いねーっすよ！」



慌てる切原にAはニヤニヤする



貴方「ほんとかな？」
切原「ほんとっすよ！」




必死に否定をする切原が可愛くてAはまた吹き出した



切原「笑いすぎっすよ！」
貴方「あははっごめんごめんって、おもしろくてつい、っあははっ」
切原「謝る気ないっすよね！」




2人はギャーギャーと騒ぎながら帰り道を歩いた

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