愛の結晶

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キスをしたらお風呂に行くのは分かってるけど、念のため検査薬を隠してから玄関に向かう。






「おかえり！」


『ただいま！』





そしてキス。






短いキスが終わり一瞬目が合う。その瞬間たくは、









『好きだよ』




そうつぶやいた。





いつもだったら「私も大好きだよ。」



って返していただろうけど、今の私にはそんな言葉言えない。



でもほんとは大好きで…。


次は私から長いキスをした。






普段はこんなことしないから少しびっくりした顔をしたけど、耳を赤くしてたくはもっともっと深いキスをしてくる。




流れのままに服を脱がそうと



たくの腕が私の腰をまわり背中に触れた時、我に返った。









「ごめん、今生理なの。」







時期的には確かにそうだけど、でも嘘。
胸が苦しくなったけど、今はこう言うしかない。




『じゃ、今度な
てか調子大丈夫なん？』




「うん、大丈夫」





嘘をついた苦しさと、本当はたくに抱かたいのに。っていう思いが頭の中で交差して、下を向くことしかできなかった私に

優しい顔で笑い最後に軽くキスをして私の頭を撫でてからお風呂に入っていった。









たくへの罪悪感はものすごく大きい。



でも、罪悪感とともに好きって気持ちもどんどん大きくなっていった。

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