私の隣は幼馴染 (ページ5)

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「どうして、泣いてるんですか？」

『あ…、』

逃げ出してきた、とは言えない。

『ちょっと、親と喧嘩しちゃって笑』

「そうですか、」

こんな時まで素っ気ないジョングク君。

「嘘ですよね」

合間を置かれて言われたのは、 ” 嘘 ” という言葉。

『えっ、と』

「辛いなら、泣けばいいじゃないですか。」

『っ、く…ぅ、ジョング、クくんっ』

トントンと、背中を軽く叩いてくれるジョングク君。

何も言わずに、はい、はいというジョングク君は少し大人。

『も、っ、嫌だ、っ…っく』

震えながら、言う声にジョングク君は

「なら、言えばいいじゃないですか。」

『 …っ、え？』

「辛いなら、見返してみては？嫌なら、言うべきです。ヌナ、今だけ僕に甘えてください。」

そう言うと、また涙が溢れてきた。私の涙が枯れるまでジョングクくんはずっと傍についていた。

「 …あ、てひょにひょん達が話したい事があるらしいです。大丈夫ですか…？」

八の眉にさせたジョングク君。

『 …そばに、いて。』

「 ………勿論です。」

そう言って、私の手を差し伸べてくれたジョングク君に少しだけ惚れそうになってしまった。