＊1 ページ1
『恭ちゃーん、ここ分かんないー』
気怠げなだらし無い声を上げたのは、この話の中心人物とも言えよう望月A。
「それぐらい自分で考えなよ。大体なんで応接室にいるんだい？邪魔だよ」
今日も今日とて幼馴染の雲雀恭弥は冷たい。
いつものことだからもうすっかり慣れてしまっている。
『邪魔っていうだけで、出て行けって言わないあたり、恭ちゃんは優しいよねー』
そう言えば、むっとした顔でAの頭を軽くぱしっと叩くが痛くない。
ほかの人が言っていれば、間違いなくトンファーで殴られフルボッコにされていただろう。
そんな事を十分に承知しているが、これが幼馴染の特権だ！っとたかをくくっているA。
今だにトンファーで殴られたことはない。
「ここはこの公式に当てはめるんだよ」
うん、やっぱり恭ちゃんは優しい。答えは教えてくれなくてもテストごとに勉強をみてくれる。
『あー、ほんとだわ。さんきゅー恭ちゃん』
「ねえ、いい加減その呼び方やめてくれない」
『ため息混じりに言われたって、苗字で呼んだら不機嫌になるじゃん』
ぶーぶー言いながら、少し反撃すると頭を抑えて深い溜息を吐いた。
『草壁さんお茶入れてー』
「いつものでいいですか？」
「草壁、入れなくてもいいよ」
『ちゃんとカップ温めてから注いでね。紅茶は繊細な飲み物なんだから』
あっちから入れてと言われれば、そっちからは入れなくていいと言われる。
始めの頃は戸惑っていた草壁も、今ではもうすっかり慣れっこだ。
「A、それぐらい自分で入れなよ」
『恭ちゃんうるさい。黙ってて』
いつも最後には、雲雀が折れるのだ。
あまり口うるさくしていると、Aが拗ねてしまうから。
そんな二人を、草壁はいつも微笑ましく見守っている。
幼馴染な二人
(恭ちゃんのわからずやー！！)
(…ごめん)
＊＊＊
主人公の苗字は(もちづき)と読みます。
顔はごくごく普通。一般程度。
体型も普通。
めんどくさがり、気怠げな喋り方をしていることも度々。
とにかく普通の少女。ただちょっと肝が座っているだけ((
普通じゃないのは、雲雀と幼馴染というところだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アル - …あれ？望月のはずが18では如月になってますよ？ (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 327b6bf4ac (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 将来バカップルまっしぐら...www (2015年8月1日 16時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年8月1日 16時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - レナさん» ＼＼\\ｳｵｵｵ(っ `-´ c)ｵｵｵｵｵ//／／そう言ってもらえると嬉しいです…！3.4話更新したらリクエスト作品載せますね！！ (2015年8月1日 14時) (レス) id: 400dfcaa62 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ありがとうございます！この作品、読んでいくうちに「この作品最高！」ってなっていました！更新頑張ってくださいね (2015年7月30日 10時) (レス) id: a3dc584c6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有栖 | 作成日時：2015年7月8日 22時
