検索窓
今日:35 hit、昨日:33 hit、合計:151,794 hit

ページ37

永side



「れぇん!一緒にお出かけだって!楽しみだね?」

「ニャー」

「そっか!れぇんも楽しみなんだ!やばい、てことは俺達両思いかも…れぇぇぇん好き!大好き!」



しょおに大好きと言われ抱きしめられ、しょおの匂いに包まれて思わず顔をスリスリしてしまった



「れぇん…もぉー、俺も好きだよれん」

「ニャー」



それからはとにかく幸せだった



そう、幸せ“だった”んだ











しょおの家から結構離れた場所に来た



見てみるとそこは海だった



水とか濡れるのは嫌いやったけどしょおが居れば何も怖くは無かった



「ねぇ、見てれん。夕陽が海に反射して綺麗だよ」



確かに綺麗、だけど俺には



夕陽に照らされているしょおの方が何億倍も綺麗に見えていた



「ニャー」



思わず“好き”と気持ちが溢れてしまった



「うん、俺も好きだよれん。大好き」



猫と人間、本来なら伝わるはずが無い



けどしょおは俺のほしい言葉をくれる



やっぱりしょおのとこに産まれて幸せだと思った







「しょう」

「お父さん、どうしたの」

「車のエンジンをつけて来てくれないか?俺は写真を撮りたいから」

「分かった、じゃあれん抱っこしてて」

「おう」



そして、しょおは俺をしょおのお父さんに預けた



これが地獄の始まりやった






そしてしばらくしてしょおが戻ってきた瞬間



しょおのお父さんは俺を投げ捨てた



「ニャッ!」

「っ、!れん!!」

「はやく帰るぞしょう」

「おいっ!離せ!!」

「黙れ!」

「おいっ!捨てんなよ!!」



痛い、怖い、やだ、しょおっ…



色んな感情が混ざり合ってとにかく心臓が破裂しそうだった



「うるさいっ!しょうは黙ってろ!」

「辞めろよ!!おいっ!!れん!!れえぇぇんっ!!!」



俺の名前を叫びながら手首を縛られたしょおは親に連れてかれてしまった



今思えば追いかければ良かったかもしれん、けど体が恐怖で支配されて動かなかったことも事実



つまり、俺には何も出来なかった。



夕陽が沈み段々と暗くなっていく海辺に1匹



怖くないわけがなかった



はやくこの空間から逃げたくて灯りのついてる住宅街へと向かった

.→←call name again ー紫.廉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
378人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。廉くんのツンデレ具合も可愛かったのですが、平野くんの尻に敷かれてる感じが(良い意味で)廉くんの女王様感じが出てて最高でした! 海人と神宮寺くんの会話もリアルでニヤニヤしちゃいました! (2023年2月14日 10時) (レス) @page31 id: 05d34f6d93 (このIDを非表示/違反報告)
はるきち♪(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございます★最後の額の所、思い浮かんでキュンとしました(*´-`)お忙しいなかありがとうございました。寒いけど体調には気をつけてくださいm(_ _)m (2022年12月26日 7時) (レス) @page27 id: 05a8817700 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お返事ありがとうございます!急がないのでお時間のある時にお願いします。 (2022年12月14日 2時) (レス) id: 05d34f6d93 (このIDを非表示/違反報告)
み の り さ ま(プロフ) - ゆうさん» “ゆう”さんへ…。リクエストありがとうございます。少々お時間をいただきます。(作者・みのりさま) (2022年12月13日 22時) (レス) id: 48b4854571 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼します。リクエストお願いできますでしょうか? 海人に甘い平野くんに嫉妬してしまうけど、ツンデレな廉くんは素直になれなくてそんな廉くんが可愛くてついついイジワルしちゃう平野くんのお話をお願いします。 (2022年12月13日 2時) (レス) id: 05d34f6d93 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みのりさま | 作成日時:2022年11月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。