Full of love

． ページ14

永side



「ちょっとー！イチャイチャしないでくださーい！ここ楽屋ですぅー！」



紫耀が離れると同時に引き寄せられるように寄ってきた海人



「分かっとるし」



そんなん、一番俺が分かっとるわ



「分かってるならよし！」

「なんで上から目線なん」

「いや〜、だってたまには、お兄ちゃんになりたいから！」

「年齢的に無理やな」

「ちょっと！てか、僕と廉数ヶ月の違いだし！」

「数ヶ月も、違うやん」

「も〜！！！本当酷い！」

「ごめんごめん」

「もう！せっかく紫耀があんなになってる理由教えようと思ったのに！」



あんな、？



そう言われて紫耀を見てみれば楽屋の隅っこに体育座りをし膝の間に顔を埋めてるようやった



「やっぱ、なんかあったんや」

「そう、あったの！」



体育座りしてる紫耀を見てれば、俺がなんか出来んかな、、と言う考えが浮かんだ



でも、それやったら理由を知らなはじまらんよなぁ、



「よし海人、教えてや」

「良いよ！！たーだーし！ハグしてくれたらねっ？」



え、



「「ハグ！？」」

「え、？」



声がした方を向いてみれば、さっきまで体育座りしていた紫耀がいつの間にか立っていた



「え、駄目なの？」



“ 別に駄目やないけど ”と言おうとすれば横から俺の言葉は遮られてしまった



「駄目だよ！」

「なんで？」

「俺の廉だもん！」



と言いながらさっきの落ち込みはどこ行ったと思うほどの全力疾走で俺に近づき



そして、また抱っこをしてきた



「ちょっ、なんやねん！」



俺の抵抗は何一つ効かず“落ちたら危ないから、ちゃんと俺につかまってて？”と紫耀に言われてしまった



「そんなに嫌なら自分から話せば良いじゃん！」

「でも、」

「またカッコ悪いとこ見せたく無いとか思ってるでしょ！」



カッコ悪いとこ、、？



「お前それ！言わない約束だろ！」

「だって廉とハグ出来なかったから！」



気づいた頃には遅かった



「紫耀にカッコ悪いとこなんて無いで？全部カッコええし、全部好きやで？」

「えっ、」

「あ、」



恥ずかしいことを言ってしもうた、そう思った瞬間



顔があつくなるのを感じた



「ねぇ、廉」

「なんやねん」

「俺も好きだよ」

「… っ！」



ほんまにこいつには一生勝てる気がせーへんわ



あ、



「そう言えば、なんで紫耀は落ち込んどったん？」

「っ！言わないし！」

end

※次のお話で、リクエストのお話を書かせていただきたいと思います

cute girlfriend　ー紫廉　※request story→←kiss face　ー紫廉

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